「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「理系アナ桝太一の生物部な毎日」(桝太一)


理系アナ桝太一の 生物部な毎日 (岩波ジュニア新書)


我が家は数十年前から日本テレビがキーステーションである。朝は昔は「ズームイン朝」いまは「ZIP」。もちろんキャスターは、人気No.1アナ桝太一。東大出身でアサリの研究で有名だよね。(╹◡╹)


「そのまじめで誠実な人柄に隠された素顔は、無類の生物オタクだった! 仲間たちとフィールドを飛び回ってチョウを追いかけた中高時代。潮にまみれ、船酔いに悩みながらアサリやアナゴと格闘した学生時代。生き物とともに遊び、学び、成長してきた理系アナが、その魅力を存分に語る「ムシ熱い」青春記」そのエッセンスを紹介しましょう。


・小さい頃、何度も何度も読んだのはファーブルの伝記でした。「昆虫記」では伝記にはなかった詳しいムシの話がたくさん載っていて、一気に夢中になりました。僕はどうも昔から哺乳類よりもムシのほうが好きだったみたいです。ムシのほうが、同じ仲間の哺乳類よりも、人間とかけ離れているからだと思います。


麻布学園の生物部では、文化系なのになぜか最上級生は、みんなマッチョ。まず新入生の多くは、名物の筋トレで脱落していきます。生物部に筋トレがあるなんて、ふつう想像しませんよね。でも、やるんです。生き物の研究って、体力勝負やメンタル勝負だという部分もあるものなんです。


生物部がそんなに体を鍛える目的。それは観察合宿が存在したからです。室内の研究よりフィールドワーク(野外調査)を重視する部でした。その最大の舞台が、毎年恒例の夏合宿。決まって合宿地は自然豊かな高山。それも標高2000〜3000メートル級の山々です。計画を練るのも、行動を決めるのも、指示を出し合うのも、基本的にすべて生徒。しかもテント&寝袋生活。荷物の量はふつうじゃありません。食料やテント一式に加えて、自分自身の10日ぶんの着替えなど、90リットルクラスの大きな登山用リュックサックがパンパン。30キロ近い荷物になることもあります。


・悩んだ末に僕は、理系を選ぶことにしました。子どもの頃からのあこがれだった「生き物博士」になる夢を叶えるため。でも本当の理由は「死ぬこと」への恐れです。ファーブルは、死ぬことを恐れていなかったのではないか。たくさんのムシたちの命の営みと、当たり前のような死。自分の死も、その中のほんの一つとして、ごく自然に受け入れられたのではないでしょうか。仕事でもなんでも、ゆるされる限り海や山に行きたい、生き物と触れ合っていたい。それは、自分のその考え方を再認識できるからです。


確かに。私もムシが大好き!地球の大先輩だからね。オススメです。(╹◡╹)



理系アナ桝太一の 生物部な毎日 (岩波ジュニア新書)