「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ゼロ戦と日本刀」(百田尚樹 渡部昇一)


ゼロ戦と日本刀 (PHP文庫)


映画化された大ベストセラー永遠の0感動したねえー。岡田准一っていいよねえー。海賊とよばれた男も良かったけど。(╹◡╹)


さてこの本。ゼロ戦」(零式艦上戦闘機)についての対談集。ゼロ戦は、まさに日本と日本人を象徴する飛行機であったのだ。完成当時、速度、旋回性、航続距離で世界最高水準の性能をもち、二〇ミリ機銃を備えた奇跡の戦闘機は、しかし、不可能を可能にする代償に「防御力」を犠牲にしたのであった――。大東亜戦争を検証することで、現代日本の本質が見えてくる。さらに「戦後の復興」「これからの日本」についてまで、日本人とは何かをテーマに論じた一冊。そのエッセンスを紹介しよう。


ゼロ戦」という戦闘機は、まさしく日本と日本人を象徴する飛行機だったといえます。速度、旋回性、航続距離とも世界最高水準の性能をもち、20ミリ機銃を備えた破壊力は群を抜いていました。飛行機の設計は非常にデリケートなもので、速度を重視すると旋回性が犠牲にされ、逆に旋回性を重視すると速度が落ちます。したがってどちらを重視するかということが、設計思想に現れるのですが、驚いたことに零戦は、本来矛盾する両方を兼ね備えた奇跡の戦闘機として誕生したのです。「防御力」をすべて犠牲にするという方法で。



・ちなみにアメリカの戦闘機は「パイロットの命を敵弾から守る」ということを非常に重視していました。攻撃力を犠牲にしても防御力を上げました。ではなぜゼロ戦には防御が施されなかったのか。別の言い方をすれば、なぜ防御力を犠牲にして攻撃力を選んだのか。じつはここに日本人の国民性があります。


ゼロ戦パイロットは、昔のプロ野球のピッチャーみたいなものです。アメリカは先発で投げたら、次の登板まで必ず中4日休みます。それが日本の場合は、稲尾和久投手なんか先発、リリーフと毎日投げさせられました。肩が潰れるまで投げろと酷使されて、結局短い選手生命を終えたのです。いまでも高校野球のピッチャーは甲子園での連投で潰れていきますからね。



全然関係ないけど、シェル石油の原点は日本の三浦海岸」には、へーっ!だったねえ。この季節だからこそ読みたい本。超オススメです。(´⊙ω⊙`)




ゼロ戦と日本刀 (PHP文庫)