鉄道ネタの本、好きだな〜!特にこの交通新聞社新書シリーズは、どれもオモシロイっ!(・∀・)
「東京都心と郊外とを結ぶ通勤輸送の抜本的改善策として、放射状に東海道線(神奈川)・中央線(東京西部)・東北線(埼玉)・常磐線(茨城)・総武線(千葉)へと延びる国鉄線での「東京五方面作戦」が始まったのは1964年(昭和39年)。それは民鉄・地下鉄・第三セクターにまで拡がり、街のグランドデザインをも大きく変え、今や人口3200万人の大東京圏を作り出した。本書では、江戸1里半の時代を端に、明治維新後の鉄道開業前夜から今日までの東京の鉄道と街の発展の歴史を振り返り、先人たちの知恵と苦労の積み重ねを多角的に知ることで、少子高齢化時代の大東京とそれを支える鉄道のあるべき姿を探って行く」そのエッセンスを紹介しよう。
・江戸幕末、人口100万、江戸の街では、人々はただひたすら歩くだけ。当時、江戸市民の一日生活圏の外縁は、江戸城から歩いて、片道所要時間が一時間半ぐらいの距離、品川、新宿、王子、千住、亀戸などまで、半径一里半(6キロ)程度だった。現在でもやはり一時間半である。ただ高速電車が頻繁に走る都市鉄道のおかげで、一日生活圏のおかげで半径50キロと拡がり、江戸から東京へとなった。
・日本国有鉄道(国鉄)は、1964(昭和39)年から「東京五方面作戦」と呼ぶ、東京都心への通勤輸送の大がかりな抜本的改善策を行った。それは東京駅から放射状に神奈川(東海道線)、東京都西部(中央線)、埼玉(東北線)、茨城(常磐線)、千葉(総武線)の5方面に延びる各路線で、一斉に、高架複々線化・相互直通・客貨分離を行い、同時に、都心バイパスの環状貨物ルートとして武蔵野線・京葉線の建設を行うものであった。
特に、「馬車鉄道から路面電車」「大手私鉄各社および地下鉄、創業の時」「戦災復興計画」など。
鉄道が世に誕生する壮大なドラマは、生々しいよねえ。その時代に立ち会いたかったねえ〜〜!オススメです。(・∀・)