「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「反常識講座」(渡辺淳一)

   

反常識講座


過去の常識でも、いまでも通用するものと全く通用しないものにわかれるよね。いまこの時代だからこそ常識を見なおさなくてはね。(・∀・)


さて、この本。「さかさ町」のように逆説にあふれている。そのエッセンスを紹介しよう。


【鈍さこそ才能】


「鈍さ」というのも立派な才能である。実際、現在まで生き残った仲間にはこどかいい意味の鈍さがある。叱られても平気でいられるような鈍さは、社会に出てもすぐにはつくれないから、子供の頃から教育というか躾けておかなければいけない。そして叱られたら悪いところはただちに改め、叱られたこと自体すぐ忘れて元気にやる。とくに男の子は、叱られてもへこたれない、叱られ癖をつけておくことが大事だと思う。


大体長生きして元気な人は唯我独尊というか、人の話をあまり真剣にいかない人が多いけれど、これは、いい意味でのストレス回避になるとともにポイントだけはきいてあとはきき流すやり方で、このほうが集中力もでるし、毎日深刻にならず、楽しくいきていくことができる。


・これからの入社試験とか人物を採用するときには、「この男は、いい意味での鈍さをもっているか」という視点もくわえるべきで、「鈍さ」をもっている人ほど、本当の意味での人の採用を発揮していける。



【腐ったものでも消化しろ】


・古典的な病気の定義に「その臓器の存在を感じることが、すなわちその臓器の病気である」という言葉がある。臓器や器官の存在をなにも感じない。胃やお尻のことなど一度も考えたことがないという人は、まさしく健康な証拠で、できうればなにも感じないということが理想の体調ということになる。


「わたしはナイーブで、お布団や枕が替ると眠れないの」などと気取っている人ほど早く病気になって、早死することが多い。いずれにせよう、健康で長生きする人はみな肉体的に鈍い。そして、その肉体的な鈍さは精神的な鈍さとも繋がっているということを忘れてはならない。精神と肉体の鈍さが連動して健康な体ができあがっている。



【恋愛で頭をきたえよう】


恋愛というのは、男と女が愛し合うということと同時に、戦いでもある。当然のことながら、戦いとなると、そこに戦略というか、知恵が必要になってくる。いま好きなA子の気を惹くためには、どうしたらいいか。彼女はどんな映画が好きで、音楽はなにに熱中していて、レストランはどういうところが好きで、好物はなにで、などと考えると、それぞれについて勉強せざるをえない。


恋愛をすると、耐えるというか、我慢することも覚える。この我慢を知ることが、互いによき精神修養となる。とにかく、恋をすれば、いままでにない自分を発見し、生み出せるとともに、自分がどういうものであるかということも、よく知ることができる。恋愛関係が良好に続くにつれて、男も女も輝くようになってくる。とくに女性の場合、ある男性を好きになり、その男性から愛されていると実感することは、女性にとってまず大きな自身になり、女性は一段と美しく、輝き だす。とくに肉体関係が順調にいって深まっているときは、肌まで瑞々しくなって艶めいてくる。恋愛は体の内側から塗る化粧水だと思っていい。


・ 恋愛は喜びとともに常に破局という爆弾も秘めていて、このときにどう対処するかで、その人の人生も大きく変わってくる。そこで破局、すなわち失恋したとき の対し方だが、できることならばあまり大きく落ち込まないようにしたい。このとき、その衝撃度を少なくするためには、恋愛というのはいつか終わるものだと 思っていること。要するに駄目でもともと、という感じで際き合っていると、たとえ失恋しても爽やかに、身軽に振る舞うことができる。


人生において最も大切なことは「メモリーで、この世におきたものがすべて記憶というアルバムのなかにおさめられていく。モリーの豊かな人ほど幸せということになる。このメモリーという視点から考えると、恋愛も失恋もそれぞれに意味があることがわかってくる。スポーツ選手なんかな結果が悪くても爽やかな 顔をして「負けたけど、満足してます」といっている。そして同じことは恋愛でもいえる。


・いずれにせよ、生きものの原点には恋愛がある。いいかえると、この世の生きとし生けるものすべては愛から生まれてくる。その意味で、恋愛は命の煌きそのものだし、そのために人間がいて、男と女がいるのである。死は人間にとって最大の恐怖だけど、それに辛うじて対抗できるのは、愛だけである。人間は死ぬまで愛を追い求める。たとえ得られなくても、追いかけたいと願うあいだは、人間で、それをあきらめたときから人間は人間でなくなってしまう。


そうだよねえ。ずっと恋をしていたいよねえ。さあ、春だ!恋をしよう!オススメです。(・∀・)


   

反常識講座