「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「サラリーマン居酒屋放浪記」(藤枝暁生)

  


サラリーマン居酒屋放浪記 (朝日新書)


年齢を重ねるたびに、酒場が好きになっている。いわゆる一人飲み立ち呑みが好きだ。(・∀・)

仕事や出張でいろいろなところに行くたびにその土地々々の名物居酒屋に行くのが楽しみなのだ。

さて、この本、 現役サラリーマンによる、サラリーマンのための酒地巡礼のガイドブック。そのエッセンスを紹介しよう。



・酒場を紹介する類の書籍は既に沢山、世に出てはいますが、それらの執筆者の多くは芸能人であったり、作家であったり、すなわち自由業の方です。実は現役のサラリーマンが書いた酒場放浪記は見当たりません。それが残念なのです。なるほど。代表して酒場放浪記を書いてみるか、そう思ったのです。


・思うに、酒場というものは、ただ単にお酒を飲みだけの場所ではありません。ある時は独り静かに自分の過去を振り返り、あるいは未来を夢想し、またある時は仲間や周囲のお客さんとの交流を楽しむところです。


・意識したコンセプト

1 酒場の風景が浮かんでくること
2 人間模様が垣間見えること
3 一話毎にストーリー性があること
4 高級志向ではなく、あくまでもサラリーマンという庶民代表の立ち位置であること
5 読むと何だか無性に酒がのみたくなること
6 すべて僕の実体験に基いていること


・就職が決まって初めて家で親父を酒を飲んだ時、言われたことがあります。そのことを父が他界した後、ひとりで酒を飲みながらしみじみと思い出したけなあ。


「いいか、お前はこれから世の中に出て、様々な場面で酒を飲むことになる。上司と飲む酒、先輩と飲む酒、同僚と飲む酒、後輩と飲む酒、取引先と飲む酒、同業の敵と飲む酒、家族で飲む酒、親友と飲む酒、ひとりで飲む酒、賑やかな酒、それは本当にいろいろある。楽しい酒もあるだろうし、時には辛い酒、苦しい酒、悲しい酒、やり切れない酒もあるだろう。それらすべてを、ここで俺が説明することは難しいが、そういうものだと心得ておけ。今のところはそれで十分だ」


その他、「千住の永見(北千住)」「岐阜屋(新宿思い出横丁)」「味仙」「酒肴・味わい処みち」「魚椿」(名古屋)」「炉ばた魚千(帯広)」「居酒屋おっしょい(福岡・中洲)」「神田まつや(神田)」「駅前酒場」「岩金酒場(東京・綾瀬)」「立飲み・たきおか(上野)」「真澄(新御徒町)」「赤津加(秋葉原)」「駅前酒場もつ焼き専門丸昌(仙台)」「立飲みマルギン(銀座)」「新勝(米子)」「山利喜本館(森下)」「味の笛神田店(神田)」「ヨネヤ(梅田)」「みますや(淡路町)」「たちより家(静岡駅前)」「埼玉屋大久保店(大久保)」「魚の三是(西新宿)」「珍々亭(高知市)」「くりから(中井)」「大提灯(大塚)」「秋田長屋酒場(秋田駅前)」「満月城(水戸)」「居酒屋だいち(新長岡)」「新日の基(有楽町)」「四文屋(高田馬場)」「高山本店(新所沢)」「和田屋(阿佐ヶ谷)」「ばんどまん(小平)」など。


「東京三大煮込み」というものがあるとは!知らなかったなあ!全店制覇したいなあ。オススメです。(・∀・)


  


サラリーマン居酒屋放浪記 (朝日新書)