酒場のギター弾き 小野塚テルの『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「首都圏生きもの記」(森達也)

  


首都圏生きもの記 (学研新書)


この本は、私の大好きなノンフィクションライター&ドキュメンタリー映画監督の森達也氏の異色の本。


「自然が乏しいと思われている都会にも、ペットの犬や猫のほか公園に棲息する鳥や虫、捨てられた外国産の高級動物など意外に多くの生き物たちが生息している。都会で人間と共生する多くの生き物たちの実態を、著者自身が撮影した写真とともに独特の視点で綴る」その中の代表的な章を紹介しよう。


【アニメのキャラ萌えプラナリア


プラナリアの最大の特徴は、広辞苑にも記述されているように、強烈な再生能力だ。切った数だけ増える。20個に切断すれば20個の個体になる。一ヶ月以上エサを与えなくても、プラナリアは飢えて死ぬことはない。三ヶ月という記録もあるらしい。もちろん絶食状態があまりに続けば最後には死ぬ。でも痩せない。痩せないけど全体が小さくなる。栄養状態が悪くなると小型化する。ここは大事なところだ。痩せ細るのではなく小型化する。つまり人間に置き換えれば、栄養状態が悪いと体型が幼児化する。実はここに、プラナリアの圧倒的な再生能力の秘密が隠されている。そして太らない。太らないが大型化する。形はつねに変わらない。なぜならプラナリアは、つねに身体の作り直しをしているのだ。


・身体をたった今三つに分割されたばかりだというのに、プラナリアは徹底してさりげない。身悶えもしなければ絶叫もしない。めそめそとかぐずぐずもしない。痛いよおとかあんまりだとか御無体ですとか、そんな訴えの要素も欠片もない。身体は欠片なのに。とにかく何も変わらない。何となく江戸っ子だ。言葉にすれば「あらよっ」という感じ。「あらよ」じゃなくて「あらよっ」。この「っ」が重要だ。


その他、「昆虫の王者ノコギリクワガタ」「これだけはダメ!ハリガネムシ」「蛾はそのままぬいぐるみ」「無意味なゆらゆらナナフシ」「アヒルはカモ、ガチョウはガン」「史上最悪の苦手な生きもの」など。

都会にも、様々な生きものがいるんだね。昆虫大好き〜!オススメです。(・∀・)


  


首都圏生きもの記 (学研新書)