「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「言語道断!ホーキング青山自伝」

ワタシはこの人のことを知らなかったっ!!!「電動車イスでお笑いのライブやプロレスの試合を追いかける"障害者"ホーキング青山。しかもお笑い芸人。氏が語る知られざる半生とは。そのエッセンスを紹介しよう。


ホーキング青山本名は青山世多加(せだか)、お笑い芸人である。「先天性多発性関節拘縮症」で第一種一級という重度の身体障害者だ。両親がニール・セダカの熱心なファンだったことと、たとえ障害を持った体でも「世の中に多く参加していってほしい」という思いから付けられた。


・両親はじめ同居していた父方の祖母や近所の人たちに、身体障害者ということもあり、たいへん可愛がられた。私が望めば何時間でも遊んでもらえたし、欲しい物はなんでも買ってもらえた。だから、私はこんなにわがままになってしまったとも言える。私は幼い頃から社交的で、よくいろんな人たちの中で、はしゃいでいたのを覚えている。


・体が不自由だということ、それは生きていくうえでマイナスには違いない。「不自由」より「自由」のほうが、なにかにつけていいに決まっている。しかし、だ。私は、実は「不自由」でも「大変」でもない。確かに、私は手も足も動かない。だが、それは「動かない」のであって「不自由」ではないのである。生まれつきだからこそ、ある意味で不自由でないとも言える。


電動車イスで人身事故のほか、酔っ払って近所にある多摩川の土手から真っ逆さまに河に転げ落ち、ズブ濡れになったこともあった。酔っ払い運転や居眠り運転で、電信柱に激突したことは一度や二度ではない。もし電動車イスに運転免許証があったら、とっくの昔に免許取り消しになっている。


・なぜ私はお笑いをやって障害者という既成概念をくつがえそうとしているのか、といいうことだが、答えはいたって簡単。好奇心である。いったいもしも既成概念がひっくり返ったりしたら、世の中どうなっちゃうのだろう。だから自分が世の中を善くしようとか、あとに続くであろう障害者のために道を拓くんだとか、それこそ障害者差別への挑戦だとか、そんな思いはこれっぽっちもない。


・私はいい加減な人間である。責任感もまあ、ない。その私がお笑い芸人をやっているおは、障害者のためではない。でも、私が芸人をやることで、結果として世の中の人々が障害者を見慣れちゃって、自分たちよりも劣っていると見なしたり、逆に持ち上げちゃったり、わずらわしいと思ったりせずに、自然につきあえたらいいと思う。


その他、「はたして私は不幸なのか?」「私には何が出来るのか?」「障害者年金20万円の行方」「お巡りさんをダマしてまで観たかったポルノ映画」「二つのタイプに別れる障害者の親」「恋愛とSEXと結婚」など。

オモシロすぎる!漠然としていた疑問やナゾが解けた気がする。心のバリアフリーになるね。オススメです。(・∀・)!