ビールが大好きなワタシが、初めてビールを美味いと思ったのは21歳からだ。それ以来、お酒の中ではビール、ビール、ビール!!!が頂点なのだ!(・∀・)
さて、この本は、名文家たちの「ビール」についてのエッセイ集。その中のエッセンスを紹介しよう。
「駅前食堂のビール」川本三郎
旅の楽しみのひとつは駅前の大衆食堂で飲む一本のビールではないか。
列車を降り。駅前に昔ながらの大衆食堂を見つけると、まずはそこに入り、ビールを飲む。旅に出ると昼間からビールを飲んでもうしろめたい気持ちはせずにすむ。
「とりあえずビール」阿川佐和子
「最初は、ビール!」そう答えるときの気持ちを喩えるならば、『ローマの休日』のオードリー・ヘプバーンの心境である。「各国を訪問なさって、いちばん印象に残った街はどこですか?」記者会見場で質問を受けたオードリー・ヘプバーン演じる王女は。
「いずれの国も素晴らしく……」答えかけ、ふと、つかの間の恋に落ちた新聞記者、グレゴリー・ペックと目が合うと、毅然とした面持で言い直す。
「ローマ。ローマがもっとも印象的でした!」
そのせつなくも美しい彼女の笑顔を思い浮かべつつ。私は返答するのである。
「ビール!とりあえずビール!」
「生のモンダイ」椎名誠
生ビールというと把手付きのジョッキで飲むのがもっともポピュラーなスタイルのようだが、ぼくは把手のないデカコップ状のやつにしっかとにぎりしめて飲むのがすきだ。
夕方近くに町を歩いていると自然に「生ビール」の看板をさがしてしまう
「生」という文字を見ると反射的にココロが騒ぐようになってしまった。
このあいだは町を歩いているとクルマの列の中に「生」の文字を見つけてハッとした。
よく見ると「生コンクリート」と書いてあった。そんなののんだらひどいことになるだろうなあ。
ああ…朝からビールが飲みたい!!!オススメです。本も、ビールも!!!(・∀・)