「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「熱狂宣言」(小松成美)

私が尊敬するライター、小松成美さん。尊敬する経営者、「フード界のファンタジスタ」「食とエンターテインメイトを融合させた天才」「レストラン業界のタブーに挑み勝利した男」と呼ばれるダイヤモンドダイニング社長・松村厚久氏。


この二人の組み合わせがこの本なのだ!これだけでスゴイでしょ!(・o・)

奇跡の100店舗100業態を達成し、東証一部上場を成し遂げた彼は熱狂的に働きながら、若年性パーキンソン病という過酷な病と闘っていたのだった。苛烈な人生を、全身 全霊で生きる一人の男を描く、渾身のノンフィクション。そのエッセンスを紹介しよう。


・熱狂こそ、生きる証し。熱狂こそ、試練の答え。俺は何が起きようと屈しない。体の自由を奪われようとも、このクリアな思考回路がある限り、絶対に負けない。俺は誓う。自分が存在する限り、たとえ何が起ころうとも、屈しない。必ず、熱狂を起こし続ける!



パーキンソン病だと公表して、哀れみを受けることにも耐えられませんでした。あいつは病気だってよ、だから業績が上がらなくても、売上が伸びなくても、仕方ない、とだけは言わせたくなかった。それに…他人だけでなく身内や友人にも『可哀想』とは言わせなかった。男は、可哀想だ、哀れだと思われたら終りですよ。


・私が世界一尊敬している西山知義さんが、こう言ってくれたんですよ。『松ちゃん、お前の病気は俺の命に換えても絶対に治すからな』と。松村は声をあげて泣き出していた。


・遊びの中に仕事があって、仕事の中に遊びがある。



・ロケットは飛行機の延長戦上にできたわけではない。月に行きたいという強い思いがロケットを作ったのだ。


・クリエイティブは目から。


・孤独だと感じたことは一度もない。私の周りにはいつも誰かがいます。私ほど助けられている人はいませんよ。


活字は中毒というぐらい読んでいきます。小説やノンフィクションが好きですが、他にもありとあらゆる雑誌、女性誌、政治経済の書籍や雑誌など、とにかく読みまくります。電車に乗っても中吊りや駅の広告、ポスターなんかをずっと見ます。それで閃いたりしますからね。本や雑誌、街の中でも目にとまった面白い言葉があったら書き留めておきます。映画も同様です。時間が空けば映画館に行って、映画を観ていました。一本観ると、新しい店の構想が浮かびます。社員は私が映画に行くと、また新店舗の企画がスタートすると言って、恐れていました。私の店には、読んだ本の主人公や時代、観た映画に描かれる空想の世界やファッション、その色使いまで、反映されていますよ。社員にも同じように、刺激を求め発想し、それを練り上げて、店やメニューを考えよう、と伝えています。


・世間では外食産業の地位はとても低いです。金融や製造業と違って、消え物を扱っている、流行に左右される、思われているんですね。レストランビジネスに博打的なイメージを抱く人がいるのかもしれません。私はそれを覆したいんです。外食産業が日本という国の重要な産業で、素晴らしい仕事であると知って欲しいんです。


私が、この世の中で、一番恥ずべきことのひとつは、『ケチ』だと思われることです。ケチだと思われるくらいなら、消えた方がましです。そのためにも、自分だけでなく人や世の中のために使えるお金も得たかった。この思いの原点も、あの小切手事件にありますね。


・どんな時代も平坦な道なんかありませんでした。きっと、死ぬまでワインディングロードを歩むのだと思います。


・何をするにしても、体になんの障害もない頃より、ハードルがあがっています。そこをへっちゃらにやり通してみせることが、カッコいいかな、と思いまして。


・私は絶対に長生きしますよ。生きる時間を思い、その時間が刻一刻と過ぎていくことの緊張感は忘れません。が、死にません。今となっては、この病気を克服した世界初の人間になってやると、意気込んでいるところです。


・映画も本も大好きで、年間、何百もの作品を観たり呼んだりするのは、自分の知らない世界、時代への興味が尽きないのと、実際には出会うことができない登場人物になりきって、その人間の感情に触れたいと思うからです。映画や本は、違う人生を何十回も経験させてくれるタイムマシンのようなものです。


うーん、松村社長、カッコいいなあ。凄まじい人生だなあ。一行一行かみしめて読んでいます。超オススメです。(・∀・)!