「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「人間博物館 「性と食」の民俗学」(小松左京)


人間の三大欲求の二つ、性欲と食欲。その「性と食」についての民族学についての書かれたのがこの本。なるほど!と唸ってしまう抱腹絶倒の“社会人類学”。そのエッセンスを紹介しよう。


チベット族の一妻多夫制は、あれはあれで非常に合理的にできてましてね。一人の女を大勢の男が無原則に共有する、なんてもんじゃないんです。共有するのは、だいたい兄弟です。長男が嫁さんをもらって、そのうち弟たちが思春期にさしかかるち、兄嫁がセックスの手ほどきをしてやるわけです。もし、長男の嫁が、弟とセックスして、子供が生まれたら?それは自分の妻の腹から生まれたんですから、長男は自分の子供としてちゃんと育てます。一人前の男子になると、長い放牧にでかけたり、遠方へキャラバンに出かけますから、その留守の間、弟たちが、兄嫁の空閨(くうけい)となぐさめながら、農業をやって家を守っている、という形になる…。幼児死亡率が高い地域や時代では、子孫はたくさん生まれたほうがいいから、かえっていいじゃないですか。もう5,6歳からちゃんと親の仕事を手つだいますしね。家族労働団としては、労働力がふえるわけだから…。


その他、「接待婚は売春か?」「性関係と結婚は次元が違う」「世紀加工の儀式「割礼」のすべて」「人は人まで食べてきた」「ソープランドこそ最高の「病院」だ」など。


世界は広い!性は深イイ!!オススメです。(・o・)!!!