「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「必生 闘う仏教」(佐々井秀嶺)

これまたスゴイ本だ!(・o・)!仏教の発祥地インドでなぜか仏教が廃れてしまっている現在、インドで仏教復興運動の指導者をつとめるのは、ナント日本人の僧、佐々井秀嶺師。仏教に身を捧げた波瀾の半生と生の哲学とは!?そのエッセンスを紹介しよう。


佐々井秀嶺。現代インドにおいて仏教復興運動を指揮。故ラジヴ・ガンディー首相から贈られたインド名はアーリア・アーガールジュナ。いまや我が国の総人口より多い一億五千万人にのぼるともいわれうインド仏教徒から「バンテー・ジー(上人様)」と呼ばれて愛され、インド政府少数者委員会の仏教徒代表を務めたことのある“元”日本人。


・青年時代、みずからを“世紀の苦悩児”と呼ぶまでに悩み、自殺未遂を繰り返した末、僧侶になった佐々井師。そして修行のために単身渡ったインドで、貧困と抑圧に喘ぐ最下層民衆の実態を知り、その暮らしの中へ飛び込んだ。以来、一度も帰国することなく師は、ヒンドゥー教カースト制度によって“人間”とみなされない人々に、仏教への改宗による差別からの解放の道を示してきた。その“闘う仏教”の道のりは決して順調なものではなく、時には生命の危機に晒されることもあった。


・だが、2002年、仏教の根本聖地ブッダガヤー菩提寺ユネスコ世界遺産に登録にあたっての尽力など、師の活動は近年、インド国内のみならず世界的にも高い評価を受けている。


・「今の今を見ることです。死後の世界など関係ない。今ここで、人間と人間がいかに仲良く、いかに尊重し合えるか。そして互いを認め合い、平和で平等な世界を築いていこうとするのが仏教。だから、瞑想に浸ってばかりで現実の他人の痛みに目を閉ざしてはいけないのです。大乗か小乗かなど関係ありません。ましては、宗派にこだわっている場合ではない。さあ。皆さん、立ち上がって下さい!」


インドでなくなったはずのカースト制度がいまだに生き続けているなんて知らなかったなあ!スゴイ日本人がいるものだね。オススメです。(・∀・)!