将棋界の頂点に君臨する羽生善治氏。センスや才能に満ちあふれていたんだろうなあ…と思っていたら、ゼンゼン違ってた。そのエッセンスを紹介しよう。
・いくら考えても将棋のコツがわからなかった。コツをつかんで好きになることがありますが、私はその逆で、いくらやってもわからないことに魅力を感じました。大人になってもいまだにそれがつかめなくて、だからずっと夢中でいられるのだと思います。
・将棋界では、「教えないこと」が、むしろ普通です。将棋はどんなときも自分一人で考え指していくものなので、誰かに教わってそれをそのまま真似るとか、参考にしてやっていくということが習慣化してしまうと強くなれないんですね。つまり、時間がかかっても自分の方法論を見つけることが大事。
・プロ棋士たちの実力というのは、じつはあまり差がなくて、いつもギリギリのところで戦っています。対局後に行われる感想戦で、互いの読み筋などを語り合う時間があるのですが、そこで大きな食い違いや、開きを感じることはほとんどありません。では勝敗を決める差は何かといえば、精神力が大きいのではないかと思います。人間には、不利な状況を喜べる人間と、喜べない人間がいます。将棋の対局にピンチはつきもので、頭の中で考えている90%は自分にとって不利な局面です。たとえ不利な局面でも、あまり落胆せずに淡々と指していく。ここが勝負のツボを見いだすポイントで、逆転に必要な直感やひらめきを導き出す道筋になるのではないかと思っています。
・集中を例えると、海の中に潜水していく感覚と似ています。少しずつ少しずつ、深いところへ潜水し、やがてまわりの音も一切聞こえなくなっていくような感じです。
・将棋にかぎらず、勉強でもスポーツでも仕事でも、大切なことは「継続すること」だと思っています。才能は一瞬のひらめきではなく、十年、二十年と、ひとつの物事をずっと長く続けること、継続することが、一番の才能ではないかと思います。
・スポーツの勝敗は、審判のジャッジや天候などに左右されることがありますが、将棋は偶然性がないですから、負けた原因は自分にあります。つまり「自分の実力が足りない」ということなので、結果は厳粛に受け止めるべきだと思っています。
やっぱり「繰り返し反復」なんだね。オススメです!!!(・∀・)