昔からジョークやダジャレが好きで、いつも新しいネタを仕入れている。「笑いは百薬の長」であるし
私の座右の銘は、右が1.2で左が1.0…じゃなくて…そりゃ「左右の眼」(笑)…中村天風先生の「笑っているとき、人間は最も 強い」なのだ。
さて、この本。江戸の昔から伝わる伝統的なジョーク集。今でも十分通用するよね。その代表的なものを紹介しましょう。
【夜鷹そば】
夜鷹そばの稼ぎに出た亭主が、戻ってくるなり、
「ああ、腹が減った。残り物でいいから、なんか食わしてくれ」
女房が屋台を見ると、商売もののそばが残っている。
「そんなにおなかが空いたなら、売れ残りのそばでも食べてくればいいのに」
「あんな汚くてまずいもの、食えるもんか」
【辞世の句】
盗人がいよいよ仕置きされる段になって役人に申し出た。
「辞世の句を詠ませてくれ」
「それは奇特なことだ」
と、役人も許した。そして盗人が朗々と詠みあげたのが、
「かかるときこそ命の惜しからめ かねてなき身と思い知らずば」
聞いた者は皆、首を傾げた。
「どこかで聞いたような歌だなあ」
実は徳川家康以前に江戸に城を築いた太田道灌の辞世である。盗人は宣言した。
「これが一生の盗み納めでございます」
【救急】
「急病人だ、すぐにきてください」
「よしっ」
勢いよく表に飛び出した藪井竹庵、運悪く、表で遊んでいた隣の子どもを蹴飛ばしてしまった。子どもが火が付いたように泣き、隣の女房は血相変えて、
「いくら急ぐからって、うちの大事な子を蹴飛ばすなんて、打ち所が悪かったら、どうしてくれるのっ」
「すまん、この通りじゃ」
藪井竹庵がいくら謝っても、隣の女房の怒りは収まる気配もない。
病人の使いは、じりじりしながら待っている。見かねた大家が仲裁に入った。
「たかが足に掛かっただけじゃないか。この先生の手に掛かって、生きた者はひとりもいない」
このブログのタイトル、「一日一冊一感動」そして「一日一爆笑」したいよね。オススメです。(・∀・)