「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「爆笑!大江戸ジョーク集」(笛吹明生)


昔からジョークやダジャレが好きで、いつも新しいネタを仕入れている。「笑いは百薬の長」であるし

私の座右の銘は、右が1.2で左が1.0…じゃなくて…そりゃ「左右の眼」(笑)…中村天風先生の「笑っているとき、人間は最も 強い」なのだ。

さて、この本。江戸の昔から伝わる伝統的なジョーク集。今でも十分通用するよね。その代表的なものを紹介しましょう。


【夜鷹そば】


夜鷹そばの稼ぎに出た亭主が、戻ってくるなり、

「ああ、腹が減った。残り物でいいから、なんか食わしてくれ」

女房が屋台を見ると、商売もののそばが残っている。

「そんなにおなかが空いたなら、売れ残りのそばでも食べてくればいいのに」

「あんな汚くてまずいもの、食えるもんか」


【辞世の句】


盗人がいよいよ仕置きされる段になって役人に申し出た。

「辞世の句を詠ませてくれ」

「それは奇特なことだ」

と、役人も許した。そして盗人が朗々と詠みあげたのが、

「かかるときこそ命の惜しからめ かねてなき身と思い知らずば」

聞いた者は皆、首を傾げた。

「どこかで聞いたような歌だなあ」

実は徳川家康以前に江戸に城を築いた太田道灌の辞世である。盗人は宣言した。

「これが一生の盗み納めでございます」


【救急】


「急病人だ、すぐにきてください」

「よしっ」

勢いよく表に飛び出した藪井竹庵、運悪く、表で遊んでいた隣の子どもを蹴飛ばしてしまった。子どもが火が付いたように泣き、隣の女房は血相変えて、

「いくら急ぐからって、うちの大事な子を蹴飛ばすなんて、打ち所が悪かったら、どうしてくれるのっ」

「すまん、この通りじゃ」

藪井竹庵がいくら謝っても、隣の女房の怒りは収まる気配もない。

病人の使いは、じりじりしながら待っている。見かねた大家が仲裁に入った。

「たかが足に掛かっただけじゃないか。この先生の手に掛かって、生きた者はひとりもいない」


このブログのタイトル、「一日一冊一感動」そして「一日一爆笑」したいよね。オススメです。(・∀・)