「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「啄木「ローマ字日記」を読む」(西蓮寺成子)

石川啄木が「ローマ字日記」を書いていたことは知っていたけど、それがどのような内容だったのか?というのはご存じない人が多いのではなかろうか!?


貧困、借金、放蕩、家族、自殺願望、書けない小説…。ローマ字で書かれた1909年春・啄木23歳の赤裸々な告白。4月10日の記述こそ啄木の文学である。「ローマ字日記」を経て変貌を遂げた、啄木の短歌・詩・評論・小説を併録」そのエッセンスを紹介しよう。


最も衝撃的なのは4月10日の記事だろう。この日の記述の中には重要なものが多く含まれているが、中でも、苦しい現実から逃れるために「みだらな声に満ちた、狭い、汚い町に行った」と告白する部分は看過できない。


去年の秋から今までに、およそ13−4回も行った、そして十人ばかりの淫売婦を買った。ミツ、マサ、キヨ、ミネ、ツル、ハナ、アキ……名も忘れたのである。余の求めたのは温かい、柔らかい、真っ白な体だ。体も心もとろけるような楽しみだ。しかし、それらの女は、やや年のいったのも、まだ十六ぐらいのほんの子供なのも、どれだって何百人、何千人の男と寝たのばかりだ。顔に艶がなく、肌は冷たく荒れて、男というものに慣れきっている。何の刺激も感じない。わずかの金をとってその陰部をちょっと男に貸すだけだ。」


…ここから先は、ここでは掲載できないような記述や言葉があふれている。スゴイなあ…赤裸々だなあ…石川啄木のイメージが変わっちゃうなあ。知りたい方は読んで下さい。オススメです。(・∀・)