酒場のギター弾き 小野塚テルの『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「藤子・F・不二雄の発想術」(編・ドラえもんルーム)

私が子どものころの夢はマンガ家になること。(・∀・)!そして影響を受けたマンガ家は、手塚治虫赤塚不二夫、そして藤子不二雄

さて、この本、ドラえもん』や『パーマン』『キテレツ大百科を生んだ国民的まんが家、藤子・F・不二雄が自らの言葉で語る「生いたち」「まんが論」「仕事術」。そのエッセンスを紹介しよう。


子どものころ、僕は「のび太」でした。ひどく人見知りする子でした。腕力の弱さ、社交性の欠如。あらゆる問題が劣等感のタネになりました。


漫画をぶっ通しで描いた最長記録は73時間でしょうか。二度ばかりありました。まず食料と水を傍に用意します。食料は、パン、メンチカツ、シューマイなど。おのおの手だけで口へ運べるものに限ります。もう一方の手はペンを持ったまま、休みなく動かさねばなりませんから。二日三晩、トイレに立つ以外は一分の休みもなく、文字通りのぶっ通しした。しまいには紙がユラユラと動いて見えました。寝床に入って寝ることが、こんなにも嬉しく楽しく快いものかと、しみじみ感じましたね。


・生活ギャグという分野をずっとやってきて、このへんで集大成みたいな作品を描きたいと思い立ったわけです。SFあり、ナンセンスあり、夢も冒険も、その他なんでもブチ込んだゴッタ煮みたいなまんがをと…それが「ドラえもん」なのです。僕は昔から丸っこいものが好きでね。うちの小さな娘のオモチャにポロンちゃんというのがあった。プラスティック製のかわいいダルマ型のもので、これを元にデザインしようとね。


オバQじゃ犬が活躍したから、今度は猫で。耳なんかはない一見正体不明の猫。イージーな発想からね。猫イコール、ドラ猫。ドラに、えもんなんて古くさい名前をつけた主人公、逆に未来からきたロボットだというのが、かえってオモシロイ。昔からあったパターンでね。何々博士の珍発明みたいなの。そのパターンを主人公が何か道具を持ってくるという形で再現したらおもしろいなと。手っ取り早く登場させないといけないから、ポケットからひょいというのがいいだろうと。猫をまともに描いちゃうと巨大な化け猫みたいになって怖いんです。それで耳をとっちゃえ、と。


・色はどうしようか。あれが学習雑誌で低学年対象ですね。それで最初のページは色扉から始まるケースが多い。色扉は地色に黄色を使うことが多くて、タイトル文字は赤が多いんです。そうすると、赤と黄を除いたら、あとは青。それでドラえもんが青くなっちゃった。


まんが家は、メーカーでなくてはならない。要するに、締切りが迫ると机に向かい、あるいは喫茶店で、あるいは寝床の中で、ナントカナントカひねりだすわけです。毎度七転八倒していることも事実です。


・描くということは、吐き出す行為でありますから、それだけではたちまちスッカラカンになってしまいます。そこで、摂取するということ。つまり、おもしろいことを求めて貪欲になっていただきたいのです。これはもう、なんでもいいのです。活字でも映像でも、刺激を受けるタネはどこにでもあるわけです。


・おもしろいまんがを描くコツは、まず作者自身にとっておもしろい作品を描くことです。


・僕は、すべてにおいて「好き」であることを優先させてきました。


・何がアイディアのヒントになるかってことは、もうまったくわからない。言いかえれば、見るもの聞くものすべてがヒントだと思う。読んでる本、見た映画、テレビ、あるいは人と話していて何かヒントが浮かぶこともある。でも、何かヒントとしてピッと印象を残すには、やっぱりそれなりのアンテナみたいなものは、いつも張っていないとせっかくのおもしろいことをスッと逃しちゃうことになる。そういうアンテナを張ることだけは、意識的なものじゃないけれど、やっぱりやっているんじゃないかと思います。


・僕のまんがの主人公は、かならず空を飛びます。それは僕自身、空を飛びたいからです。


「まんがの描き方を教えてください」という質問を受けるたびに、昔からの僕の答えは決まっている。「とにかく描くこと。描いて描いて描き続けること」。これしかないのです。理屈は置いといて、とにかく描きましょう。描いているうちに、いろいろ見えてくるのです。スタートは見よう見まねでも、うんと描いているうちに個性が目覚めてきます。泳ぎ始めることです。きっと島に泳ぎつきます。ひょっとしてそれは、大陸かもしれません。


ちなみに絵は一切、ありません。藤子不二雄ファンに贈ります。オススメです。(・∀・)