「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「必殺技の戦後史 昭和〜平成ヒーロー列伝」(細谷正充)


この本は、オモシロイ!なぜか日本人にはおなじみの「必殺技」!その歴史を振り返ることによる日本人論。そのエッセンスを紹介しよう。


・世界的に見て例がないほど、日本のエンターテインメントには必殺技が多い。なぜ日本人は、これほど必殺技を受容してきたのか。その理由のひとつが、日本古来の武術にあると思われる。相撲・剣術・柔術を始め、日本には数多くの武術が存在している。そしてどの武術もが、独自の技と、その技と、その技に呼応した名称を取り揃えているのである。


「『巨人の星』の星飛雄馬の大リーグボール」


巨人の星は、数少ない、だが強烈な存在感を示す六人あまりのキャラクターたちが折りなす家族ドラマでもあるのだ。六人とは、星飛雄馬星一徹星明子、伴宙太、花形満、左門豊作だ。大リーグボール一号が出てきてから、「巨人の星」のストーリーは、大リーグボールの開発→ライバルたちによる攻略→大リーグボールの改良、もしくは新たな大リーグボールの開発。このサイクルをひたすら繰り返す。でもこれが抜群の読み応えを誇っている。面白さの理由のひとつが、スピーディーな展開だ。


アストロ球団の超人技」


異常なまでのハイ・テンションと、野球漫画の極北ともいうべき過激な内容により、最終階まで人気を維持した。様々な魔球が出てくるが説明はおざなりだ。たとえばスカイラブ投法。投球モーションの最中、ボールを右手から左の掌の上に投げ上げ、そのボールを投げると、なぜか超低球ドロップになる。下手をすると腰が砕けるとか、一試合に二球しか投げられないとの説明もあるが、これも理由がわからない。ビクトリー球団の氏家慎次郎は、いきなり刑務所から威風堂々と出所する。どうやら刑務所が投球練習に適しているためにわざわざ入っていたはらしいというメチャクチャな設定だ。さらに彼はこの時彼は、若々しい風貌とは裏腹に、このとき45歳。第二次大戦における特攻隊の生き残りだったのだ。しかも戦後、死に損なった空しさをボールに託し、ビーンボール魔球で、大リーグの選手を血祭りに上げていたのである。


その他、力道山の『空手チョップ』」「カムイ伝・カムイの『飯綱落とし』他」「アタックNo.1・鮎原こずえの『竜巻落とし』」「野球狂の詩水原勇気の『ドリーム・ボール』」「宇宙戦艦ヤマトの『波動砲』」「北斗の拳ケンシロウの「北斗神拳」など。」


個人的には「ちかいの魔球」だねえ。懐かしいねえ。オススメです。(・∀・)