- 作者: 松任谷由実
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1984/05
- メディア: 文庫
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こんな本が出版されているなんて知らなかった!ユーミンの自叙伝的エッセイ!(・∀・)
生い立ち、デビューから、初恋、初体験、SEX、創作の秘密まで、赤裸々に語る!おどろ木ももの木さんしょの木ー!そのエッセンスを紹介しよう。
・私は天才ですって、ほうぼうでいいまくってるの。なぜ私が天才かっていうと、デビューしたてで、まだ誰にも認めてもらえなかったころから、自分は天才だっていいつづけてきたから。私は子供の頃からいいつづけてるのよ。自分は天才だって。秀才ってインプットだけだけど、天才ってちゃんとアウトプットの回路を持ってるんだね。新しいものがバンバン出てくるわけ。ある人に「ユーミンの曲にはあらためてびっくりした。コード進行が画期的だよ」って。私、曲をつくるときにはなにも考えずにつくってる。コードから曲をつくったこともないしね。不意に浮かんだメロディー。それが一番いいのよ、あとは色彩感を出すために和声をつけてアレンジするだけ。私の肉体を借りて、だれか別の人が書いているような気がする。
・私の歌の詞って、あんまりセックスは出てこないでしょう。セックスをモロに歌わないというのは、ポップスの条件だと思うけどね。だって、のべつまくなしセックスしてるわけじゃないんだもんね。そうじゃない時間のほうが長いわけだし。どっかでいたしてて、私の曲が流れてきたりなんかしたら萎えちゃうと思うよ。
・本当は私、とにかく作曲家になりたかったの。アルファに行ってたのも、作曲家になりたかったから、自分で歌うなんてさらさら思ってなかった。ところが、作曲家になるのは大変だよ、シンガーソングライターになったほうが作品を世の中に出せるんじゃないのっていわれて、半分説得されたっていうか、それで乗せられたんだよね。歌うことになっちゃった。歌ひどくてね。ほんとに。おぞましいですよ。
・私は幼稚園のときからテンションの音というのかな、いわゆる開放の音じゃない音を加えると微妙な表情が出ることが生理的にわかっていたみたい。私の持論としては、十三歳ぐらいまでに、味覚もそうだけど、聴覚でも十三歳までにテンションを覚えてない人は音楽家としてもうダメだと思うの。コードに縛られないというか、どういう音でもぶつければそれなりの表情が出るのよ。コードの響きって色なのね。色彩なのよ。コードが色彩で、メロディーが形で、詞は構図なんだと思う。曲を書くときには、まず強烈に書きたいイメージというのがあることが大事なのね。
やっぱりユーミンは天才だね〜!久しぶりに聴きたくなりました!オススメです。(・∀・)
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