「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「日本一心を揺るがす新聞の社説」(水谷もりひと)

このブログでも何度か紹介しているこの本。日本一心を揺るがす新聞の社説、それは朝日でも毎日でも読売でもなかった。それは一週間に一度しか発行されない「みやざき中央新聞」の名物社説。いいんだよねえ!どれも感動する内容なのだが、その中でも最も印象的な社説をエッセンスで紹介しよう。


【どうしたら笑ってくれるか考える】


新年は何と言っても年賀状である。以前、朝日新聞の読者欄に、子どもが山間部の小学校に通っているという40代の母親が、「校長先生からこんな年賀状が来ました」と投書していた。その年賀状にはこんなことが書かれてあったそうだ。


「おもちをたべすぎておなかをこわしましょう」
「おとしだまをぜんぶむだづかいしましょう」
「わがままばかりいってしかられましょう」


逆に「子どもらしさ」を奨励することで読む人に笑いを誘っている。笑うと頬の筋肉が緩む。すると心まで緩むから不思議だ。その緩んだ心の中に校長先生の本当のメッセージが染みこんでいくのだと思う。「たかがお笑い」と笑ってはいけない。ユーモアやジョーク、ウィットに富んだ話には人生を豊かにしたり、心を明るくする力がある。


【名前で呼び合う幸せと責任感】


地球上に生きている生物の種類を「100種類」に凝縮すると「学名」といって世界共通の名前が付けられているのは8種類ぐらいで、92種類の生物には名前がないそうだ。


人は、何か新しい存在を発見したり、認知したとき、名前を付けたがる。赤ちゃんが生まれたとき、新しい品種の花や作物ができたとき、新たな星や生命体を発見したとき、まず「名前を付けなきゃ」と思う。名前とは存在そのもの。名前がないということは、その存在が確認されていないということになる。


もし名前を呼ばれずに育ってきたら、それは愛情を注がれずに育つのと同じではないか。名前で呼ばれるのはその人の権利だし、名前を呼ぶことで責任感という義務が生じる。「あの子」という言い方ではなく、その人の名前を呼ぶ勇気さえあれば、いじめはなくなる。名前を呼ぶということは、責任ある態度なのだ。


そうだよねえ。名前を呼ぶって大事なんだよねえ。他にも名コラムが満載。オススメです。(・∀・)