「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「徹してこそ人生」(米長邦雄)

もう今年もあと一週間余りだね。またまた良い本を読みました。(・∀・)


日弁連会長の中坊公平、永世棋聖米長邦雄、プロスキーヤー三浦雄一郎、リバースアカデミー師友塾塾長の大越俊夫。それぞれの世界で活躍するユニークな個性と実践の人たちの、真摯な生きざまを紹介する。その中でも米長邦雄氏の将棋以外の活躍が印象に残っている、そのエッセンスを紹介しよう。



・私が評議員議長もしている日本財団は、ガーナという国の農業支援をしています。この縁台の水はミネラルウォーターでしょう。もちろんボウフラは浮いていません。もうひとつボウフラが浮いている水があったとしてます。ガーナでは、どうしても喉が乾いて、どちらかの水をのまねければいけないとしたら、どうすると思いますか?現地の人なら、まず、ボウフラが浮いている方のビンをコンコンと叩きます。その音にびっくりしてボウフラが沈んだところを見計らって、さっと掬って飲むのです。


・なぜそうすると思いますか。もう一方のビンは、ボウフラが生きておれない危険は水かもしれないと思うからです。しかし、一方のビンは間違いなくボウフラが生きているですから、人間が死んでもすぐ死ぬことはないでしょう。日本で考えている「安全」とか「衛生」の感覚と、全然違うのです。



ガーナに行ったら、最初にすることが三つあります。一番最初が、酋長すなわち部族長へのあいさつです。その後で、大統領を表敬訪問します。この仕事を反対にすると、一切仕事がやりにくくなります。そして三番目にすることは、野口英世の墓参りです。現地の人に知らないふりをして聞くと、野口英世は偉い人だ。この人は日本という国から来た人で、私たちのために命を捨ててくれた人なのだ。私はん野口英世を生んだ日本という国を尊敬しています」と答えるのです。


日本財団は、ハンセン病を制圧しようとしています。外国の療養所に出かけて、一番の仕事は、とにかく彼らを強く抱きしめることです。彼らは、おそらく抱擁されることなど皆無でしょうから、たいてい喜んでくれます。そうすると、他の人も次々と遠慮がちに近寄って来るようになります。


いかに日本が恵まれている国なのかがよく解るエピソードだね。オススメです。(・∀・)