「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「超訳百人一首 うた恋い。3」(杉田圭)

このブログでも紹介しているシリーズ、大ヒットコミック超訳百人一首 うた恋い。』シリーズ第3弾!(゜o゜) 

昔も今も恋模様は変わらないんだね。この巻では、枕草子清少納言を中心に、歌人たちの豊かな物語をコミック化。そうかあ、清少納言ってこんな女性だったんだ…。ほれてまうやろー!!!(・∀・) その代表的な歌を紹介しよう。


滝の音は たえて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ(大納言公任)
〜昔あったという 見事な滝の流れる音は もう聞こえないけれど 名前だけは残って今も語りつがれている


かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしもしらじな 燃ゆる思ひを(藤原実方朝臣
〜私の想いがどれほどか君に言えるはずもない だから君は 知りもしないだろうね 私の本当の気持ちなど


君をおきて あだし心をわが持たば 末の松山 波もこえなむ(詠み人知らず)
〜波が末の松山を超えることがないように 私が浮気をするなんて絶対にありえないこと


ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ 末の松山 波こさじとは(清原元輔
〜あの日 二人で泣きながら誓いましたね 「絶対に心変わりしない」と それなのにどうして…。


忘れじの 行く末までは かたければ けふを限りの 命ともがな(儀同三司母)
〜一生君だけだと あなたは誓うけど 人の心は移ろうわ だから私は今日死にたい 最高に愛されたまま


夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ(清少納言
〜あなたの嘘で開ける恋の関ではありませんよ あいにく 私は守りが堅いの


逢坂は 人越え易き関なれば 鳥鳴かぬにも あけて待つとか(藤原行成
〜守りが堅い?あなたは誰にでも体を開くからチョロイって皆言ってますよ


夜もすがら 契りしことを忘れずは 恋ひむ涙の色ぞゆかしき(中宮定子)
〜私と愛し合ったことをお忘れでないなら 世を去った私を恋うて あなたが流す涙の色はどんな色か その色が知りたい


現代語訳っていうのがいまっぽくて、わかりやすくていいんだよねえ。オススメです。(・∀・)