- 作者: 小林 照幸
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/12/15
- メディア: 新書
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60歳以上のセックスは「50%が現役」「30%が月1ペース」「17%が配偶者以外と」なんだって!空前の高齢化社会に突入する日本の現状をレポート。そのエッセンスを紹介しよう。
・本書は、全国の60歳以上の男女1000人ずつ2000人の性生活の実態調査アンケートを元にしている。携帯電話、パソコンによるインターネットが、高齢者の恋愛と性に大きく貢献していることも見えてきた。
「老いのセックス」の傾向と対策を描いた本書には、「60歳を越したら自分らしさを失わず、正直に生きていきたい」という人々の姿がある。「老いのセックス」は健康を支えるという点でアンチエイジングの効能があるとも教えられた感がした。パートナーが夫婦であれば、確かにベストだが、いろいろな形の男女関係が高齢者にも成立している現代社会は、「人生にもセックスにも正直に生きたい」という次代へのメッセージ並びに、有史以来、初めての価値観を示しているのではないだろうか。
「更年期」「福祉」は「幸年期」「福死」と置き換えて語られることが多い。「性」=「心」プラス「生」から出来ている。
・特養はじめ老人ホームでも、男女問わずモテる人は、清潔感ある身だしなみ、新聞や本をよく読み、話題が豊富で聞き上手、自慢話はしない、キレない、といった各要素が見受けられた。男性で気をつけるべきは、「過去の栄光」は、聞かれてから答えること。昔の肩書きは通用しない。昔の名刺に「元」と書き添え、配ることは尊大な人と見なされ、暮らしづらくもなる。
・知恵と勇気を振り絞って人生最後の大一番に臨み、「人生最後の失恋」の恐怖を抱きつつ、好意を伝えてこそ恋愛はスタートする。若い人より情熱的で純粋な気もちが現れているように私の目には映る。
・「現代の60代以上は誰とセックスしているのか?配偶者なのか?それとも?配偶者でなければ、どのようにして出会ったのか?」〜 中略 〜
「年をとるということは、若いということと同じく神聖にして美しい使命である」
・高齢世代で恋愛や性を楽しむ「老いらく」ならぬ「老い楽」を謳歌している人々の4つの特徴
1 配偶者であれ、配偶者以外であれ、一緒に老いの時間を歩んでくれる相手がいること
2 具合の悪いところは多少あっても、基本的には健康であること
3 大金はなくとも、年金や預貯金がそれなりにあり、自由に使える金があること
4 日常生活において大きな悩みごとがなく、自由な時間に恵まれていること
生涯現役でいたいよね。参考になるなあ…。オススメ!(^J^)