「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

MESSAGE〜『愛と死をみつめて』(大島みち子・河野実)

愛と死をみつめて ポケット版 (だいわ文庫)

愛と死をみつめて ポケット版 (だいわ文庫)

実話であり永遠の名作愛と死をみつめて吉永小百合浜田光夫の映画は感動した…(T_T)。電話越しにギターで禁じられた遊びを弾くシーンは胸にやきついている…。


マコこと河野 実とミコこと大島みち子の3年間に及ぶ書簡集を書籍化したもの。顔に軟骨肉腫ができる難病わずか21年の生涯を閉じたミコ。


数十年ぶりにこのメッセージを読みました。2012年もあと二日。あらためて健康でいられること、生かされていることに感謝し、掲載させていただきます。



病院の外に健康な日を三日ください。一週間とはよくばりません。ただの三日でよろしいから病院の外に健康な日がいただきたい。


一日目、私はとんで故郷に帰りましょう。そして、お爺ちゃんの肩をたたいてあげたい。母と台所に立ちましょう。父に熱燗を一本つけて、おいしいサラダを作って妹たちと、楽しい食卓を囲みましょう。そのことのために一日がいただきたい。


二日目、私はとんであなたのところへ行きたい。あなたと遊びたいなんていいません。お部屋のお掃除をしてあげて、ワイシャツにアイロンをかけてあげて、おいしい料理を作ってあげたいの。そのかわりお別れの時、優しくキスしてね。


三日目、私は一人ぼっちで思い出遊びましょう。そして、静かに一日が過ぎたら、三日間の健康ありがとうと、笑って永遠の眠りにつくでしょう。