「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜知られざるお釈迦様の素顔とは?…『ブッダを知りたい。』

完全保存版 ブッダを知りたい。

完全保存版 ブッダを知りたい。

私が子どもころ、最も何度も繰り返し読んだ本は、手塚治虫ブッダだ。全14巻。(^0^)「希望の友」という超マイナー雑誌の連載時から読み、単行本はそれこそ擦り切れるほど読んだのだった。


さて、この本。迷えるこの時代にお釈迦様のメッセージが必要なのではないだろうか。


世界三大宗教のひとつ「仏教」の開祖ゴータマ・シッダルータ。「ブッダ」と呼ばれるこの“聖者”はどう生き、どんな教えを残したのか?ブッダの知られざる素顔を軸に、今も人々の間で生きつづける仏教の全貌を、世界に残る数々の仏教遺産を通して読み解く。そのエッセンスを紹介しよう。


ブッダとは、サンスクリット語で「覚者」「目覚めた人」という意味で、もともとインドにおいて、すぐれた聖者や修行者に対する呼称であった。釈尊というのは、シャカ族の聖者(ムニ)という意味で、漢字では釈迦牟尼、あるいは釈迦牟尼世尊と呼ぶ。釈尊は、それを略した名称だ。


シッダールタ(目的を達するもの、という意味)は、ウルヴェーラーの苦行林に入り、6年とも7年ともいわれる過酷な苦行を続けた。悟りを開いたのは35歳。一説によれば、明けの明星輝く、12月8日のことだたという。菩提樹の下で悟りを開いてのち、ブッダはさらに49日の間、その境地を深め、永遠の輪廻転生から解脱した喜びをひとり静かに楽しんだといわれる。しかし一方で、そのあまりに深遠で難解な境地をいかにして人に伝えればいいのか、ブッダは前途を悲観し、悟りのまま入滅をしようと考えた。しかし、ブラフマー梵天)は、生ある限りその真理を広めるよう、ブッダに懇願したという。


ブッダは、「本当のこと」を知れば、生と死というとらわれを超えることができると説く。では「本当のこと」とは何なのか。それは「老いと病と死」の正体を知ることだという。そしてそこから離れろと説く。


・人は「眼(げん)・耳(に)・鼻(び)・舌(ぜつ)・身(しん)」とう5つの感覚器官を備えている。これを「五根(ごこん)」という。この五根が「色(しき)(肉体を含めた形ある存在)・声(しょう)・香(こう)・味(み)・触(そく)」という5つの対象にとらわれて引き起こす欲望、執着のことを「五欲」というのである。


法華経「化城喩品(けじょうゆほん)(幻の城の章)」には、釈迦如来の前世が、以下のように書かれている。無量無辺百千万億の劫(こう)の彼方の過去の世に、大通知勝仏(だいつうちしょうぶつ)の世があった。この仏には、出家する以前に王だったとき、16人の王子がいた。王子らは、仏になった父から教えを受けて修行し、東西南北その他の十六方の世界で、それぞれ仏になった。釈迦は、この16王子の末子(ばっし)であった。そして、16王子のうち、西方で仏になったのが阿弥陀仏である。阿弥陀仏は、無量寿経によれば、遠い過去の世自在王仏の世に国王であったが、王宮を捨てて法蔵という名の修行者になり、自身が仏になって極楽という仏の国をつくったのだという。


その他、仏教の四大聖地、ブッダの直弟子たち、ブッダの言葉、ブッダが拝んだ仏たち(過去七仏)、如来と浄土、如来の三十二相八十種好、世界遺産の仏教遺跡と寺院、ブッダの像と日本の仏教…など、いままだ何となく知っていた仏教について触れることが出来る。仏教雑学博士になれるよー。おすすめです。