「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと』(鎌田洋)

ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと

ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと

このブログでも何度も取り上げている通称、ディズニー本。(^。^) ディズニーの哲学や経営理念などはいろんなビジネスでも役に立つよね。


BOOK〜『ディズニー式サービスの教え』(小松田勝)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20120501

BOOK〜『9割がバイトでも最高のスタッフに育つディズニーの教え方』(福島文二郎)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20111026


さあ、この本は、その中でで伝説のそうじの神様をテーマに物語風にしたもの。思わずホロリときてしまった…。(T_T)そのエッセンスを紹介しよう。


・本家アメリカのディズニーからやってきた初老の『そうじの神様』、チャック・ボヤージン。彼こそ、あのウォルトがこよなく信頼を寄せ、ディズニーの世界で『そうじの神様』と称えられた人物でした。

1983年1月4日、深夜0時。ナイトカストーディアルとしての勤務初日。この日から、私にとての「夢と冒険の世界」が幕を開けました。深夜のパークのそうじとう仕事を通じて、そうじの神様から教わったことは、その後の私の人生の宝物となりました。


「この床に落ちたポップコーンを、君たちは食べられるかい?いいかい?君たちには、子供がポップコーンを落としても、躊躇なく拾って食べられるくらい、床を綺麗にしてほしいんだ」


彼は、おもむろにゴム手袋をはめると、その魔境ともいえるトイレに向かっていきました。誰もが後ずさりして、顔を見合わせます。と、次の瞬間、彼はまるで我が子を抱きかかえるように便器に勢いよく磨き始めたのです。彼の息づかいとタワシがリズミカルに触れあう音。長い間年月をかけて生成された岩石のように、頑なに汚れがこびりついた床の側溝、変色した便器の縁。それが、彼の手によって、命を与えられたかのように輝きを取り戻していきます。

言葉は交わされなくとも、そうじに対する魂のようなものを感じた。そうじに対してというより、仕事に対してといった感じだろうか。もしかすると、与えられた仕事に対して、限界などないのかもしれない。ここまでやればいいだろう、これだけやったのだから十分だろう……と、決めてしまった時点で、ウォルトが求める完璧は成立しないのだ。


「そうじは、汚れているからするのではなく、汚さないためにするんだ。汚せないくらい綺麗にすれば、捨てることに躊躇するんだよ。そうなれば、ゴミを捨てる人はいなくない。劇場の舞台に、ゴミを捨てる観客はいないだろう?それと同じで、ここも舞台なんだ。僕らは、舞台を作るためのエンターテイナーなんだよ」


「あなたができるすべてをしてあげなさい。そして、できる限りきれいにしなさい」

「子どものために映画をつくったのではない、誰の心にもある子どもの心のためにつくったのだ」ウォルト・ディズニー



『夢の国の落し物』、『月夜のエンターテイナー』、『魔法のポケット』などは、実話を元にしたんだろうね。感動!おススメです。(^。^)