- 作者: 江夏豊
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2012/02/15
- メディア: 新書
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BOOK〜一匹狼の天才・江夏豊自伝…『左腕の誇り』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20080619
江夏が語る、今のプロ野球に求められるエースの条件とは!?「いま「エース」と呼べるのはダルビッシュと杉内だけ!?」「もっともっとわがままになれ! 優等生はいらない!」そのエッセンスを紹介しよう。
・いっしょにやってきた同年代の仲間で「左のナンバーワン」といえば。私は鈴木啓示の名前を挙げたい。歴代四位の317勝を挙げています。4600を超える投球回、3061個の奪三振も史上四位で、340完投は、三位、71完封はごい、どれも二本プロ野球の投手の中で五本の指に入っている。けれども私が一番すごいと思う鈴木の記録は、歴代一位の通算560本という被本塁打数。二位の山田久志が、490本ですからケタ違いですよ。それだけ打たれてもマウンドに上がったんだから、たいしたもんだと思うんです。
・江川は、天性だけで投げていた。プロに入ってからの五年間こそほんとうの「怪物」でしたよね、相手バッターが真っすぐとわかっていながら、その真っすぐを投げて空振り三振を奪えたんですから。
・意外かもしれませんが、「抑えをやっていてよかった」なんてことは、自分では一度もありません。当時の日本球界はリリーフの立場は下に見られていて、値打ちが低かった。悪く言えば「リリーフは落ちこぼれ」であり、「先発できないピッチャーがやるもの」というレッテルが貼られていました。今のセットアッパーの「その基盤をつくらせてもらったのは自分なんだ」とい言いたくなるし、それなりの自負はあります。
・私はプロを目指す人たちに、キャッチボールを大事にして欲しいんです。たんにウォーミングアップの一環とは考えずに、ピッチングというのは自然体で投げられるキャッチボールの延長にあるものだと考えるといい。キャッチボールの先にブルペンがあり、ブルペンの先にゲームがあるんですから。
その他、「澤村が「巨人のエース」と呼ばれる日はそう遠くない」、「速いだけが「いい真っすぐ」ではない」、「藤川が抑えで成功したのはめずらしい」など、野球ファンなら必読!オススメです。(^。^)