「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『美味しんぼ食談』(雁屋哲×岸朝子)

美味しんぼ食談

美味しんぼ食談

単行本で、100巻を超える人気グルメマンガ美味しんぼ』(^。^) その原作者の雁屋哲氏と、料理記者歴50年の料理記者、食生活ジャーナリストの岸朝子氏との、「食」をめぐる対話集。


知らなかったなあ…!(>_<) 「丸大豆醤油」という市場が出来たのも、「低音殺菌牛乳」をみんなが飲むようになったのも、「美味しんぼ」の影響、日本の主婦がラーメンという食べ物があると知ったのは、インスタントラーメンのおかげなんだって!そのエッセンスを紹介しよう。



雁屋 哲


化学調味料といっても、僕は全面的にいけないなんて言ってるわけじゃないんですよ。ほんとにちょっと使ったらわからないもの。ちょこっと入れるんだったらいいんですよ。舌が痺れるまで入れるからいけない。魯山人がやっていた星岡茶寮でも耳かきに一杯入れるか入れないか」



まずい時はどうするかというと、食べないで帰る。それしかない。だめなんですよ。我慢できなくなっちゃうんです。これを食ったらだめだなと思ったら」

「漫画の原作にくらべれば、僕は食べ物の随筆を書くとか、料理の評論をするというのは、楽だなあと思うんですよ。あれ食べておいしかった、これ食べておいしかったと書くわけでしょ。僕はそれだけじゃだめなんですよね。その食い物にからめてお話をつくらなきゃならないかと思うと、本当げんなりしちゃうの。まあその作業をずっと二十年続けてきたわけだから、何とかするんだろうとは思いますけどね」



「捨てろ!」って言ったんですよ、投げ捨てたわけじゃない。母は僕が十九のときに亡くなったので、それまで料理なんかしたこともない大学生だった姉がカレーライスをつくったら、すさまじくまずいものでね。親父は姉を溺愛していて、とにかく姉には何ひとつ逆らわない男だったのにそのカレーのときだけは激怒して「こんなもの人間の食うもんじゃない、庭に捨てちまえ!」って言ったんですよね。そのときいたお手伝いさんが、「旦那様、そんなこと言っちゃいけません」って、一生懸命なだめたっていう思い出がありますけどね」


「私が東京大学量子力学を学んだことを知ると、「ええっ!物理を勉強したのに漫画を書いているんですか」と驚く人が多いが、それは驚く人の料簡が狭い。漫画の原作はどんな人間にも書ける。ただし、条件がある。どんな人間のどんな行為に対しても、深い好奇心を抱くこと。そして何でも書きたいという、書きたがりであること。」



僕は死ぬ前に何を食いたいかというと、炊きたてのぴかぴかしたご飯。それに梅干。ぼまをかけて、なすときゅうりのおこうこがいいなあ。それに海苔があって、かつぶしね、それがあれば上等ですね。岸さんは?」「私もやっぱり白いご飯を食べたいわね。」


岸 朝子


「うちの父は、洗濯、掃除、裁縫は人に任せてもいい。だけど、料理は命に関わるものだから、人任せにはできないし、また、人に指図ができないといけない、と言ってましたね



「我が家では朝夕の食事が終わった挨拶になっている。そのあと「おいしかった、おいしゅうございました」とひとこと続くが、ご飯と味噌汁のときでも料理をつくってくれた人へのねぎらいの意味もあるし、私自身は魚、肉、卵はもちろん米や豆、野菜などの食材の命をもらって自分の命をつないでいることへ感謝の気持ちも含めている」



やっぱり、人生の最後はご飯を食べたいね、新潟産の。(^。^)


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