「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜テレビ観戦が100倍おもしろくなる!…『箱根駅伝』(生島淳

箱根駅伝 (幻冬舎新書)

箱根駅伝 (幻冬舎新書)

お正月の風物詩、箱根駅伝。我が母校、古豪・明治大学は今年三位でした。(^。^)早稲田を抜いた10区の鎧坂には感動したね〜!(^^♪ 箱根に行ったら是非こちらへ。


MUSEUM〜『箱根駅伝ミュージアム
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20110912

さて、この本は、正月最大のイベント、箱根駅伝の感動の舞台裏を徹底分析した本。そのエッセンスを紹介しよう。



どんな厳しい環境にあっても、人はスポーツを必要とするのだ。そしてなかでも箱根駅伝は、いままで以上にその価値を高めていくと思う。なぜなら十人の若者が思いを込めてタスキをつなぐこと、そして町をつないでいくこと。震災に見舞われた日本にとってタスキをつなぐことの意味はこれまで以上に大きい。しかも箱根駅伝の特徴として、東北出身者の占める割合が、他の競技に比べて高いことも興味深い。



箱根駅伝がここまでビッグイベントになったのは、日本人に訴えかける情緒が満載の大会だからに他ならない。正月という日本人と切っても切れない重要な時期に行われ、しかも東海道を走るというロケーション、リゾート地である箱根に富士山の偉容が選手たちを待っている。三区を走る選手の左手に見える湘南海岸も美しい。これ以上は望めない舞台設定に大学生の情熱が加わる。いまや大学スポーツでは最大のイベントとなった。それは毎年25%を超える視聴率が物語っている。



・駅伝の醍醐味ともいえる区間配置、誰をどの区間に使うのか、監督の腕の見せどころだが、冬の大会とあって、病気やケガによるアクシデントもあり、試合直前までオーダーはなかなか決まらない。いや決められないのだ。

・タイプ別区間配置発想法

先行投資型、後半投資型、リスク分散投資型、経験重視型

・往路キャラ=スピードがある、人との競り合いに強い、集団で走ることで、自分の走りのリズムを作る、派手
復路キャラ=距離が延びてこそ、味わいのある選手、地道、自分のペースで走れる、上級生

その他、「山の神誕生―今井正人順天堂大学の場合、柏原竜二東洋大学の場合」、「監督はつらいよ」「コミュニケーション力」「箱根駅伝が大学経営を左右する」「ブランド校の思惑〜明治大学青山学院大学」「今後の勢力地図を占う」「留学生問題」など、なるほど〜!と思わずうなってしまう。オモシロイよ〜!はやくも来年のお正月が楽しみだね。オススメです。(^^♪