- 作者: 永井孝尚
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2011/11/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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・「コーラって、ディスカウントストアでそれこそ1缶50円とか60円くらいで箱売りしているじゃないですか。でも、同じコーラが1000円で売っていたとしたら、どうですか?」
「1000円!?それって、特別製のコーラか何かですか?そんなコーラ、いったい誰が買うんですか?」
「この前、大阪に立ち寄ったときに、私が買いました。リッツカールトンのルームサービスで、1035円でした。」
「でも、普通のコーラですよね」
「普通に売っているコーラです。でも、今までの人生で、最高に美味しいコーラでした」
部屋でルームサービスに電話すると、「15分お待ちください」と言われ、最適な温度に冷やされ、ライムと氷がついた、この上なく美味しい状態で、シルバーの盆に載ったコーラがグラスで運ばれてきた、とのこと。コーラという液体ではなく、サービスという目に見えない価値を売っているのだ。
リッツカールトンが売っているのは、心地よい環境で最高に美味しいコーラを飲めるという体験です。この体験は他では得られませんから、顧客は値引きを要求しません。そのため、コスト削減や規模の大きさは必要ありませんが、とことんまでサービス向上を図ります。これが“バリューセリング”です。
その他、「アメリカの鉄道会社はなぜ衰退したのか?」「お客さんの言いなりの商品は売れない?」「顧客満足は、顧客が感じた価値から事前期待値を引き算したもの」「キシリトールガムがヒットした理由」なんかは、めちゃオモシロイ!オススメ!(^_-)-☆