「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『廃道 棄てられし道』(丸太祥三 写真)

廃道 棄てられし道

廃道 棄てられし道

なぜか、廃墟に惹かれる私。栄光の光と影にドラマとストーリーを感じるのだ。(^^♪ このDVDは衝撃的だったよね。


DVD〜「宝島」の光と影…『軍艦島1975 模型の国』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20071114

さて、この本は、日本初、「使われなくなった道路」の写真集だ。なんとも切ないような胸をしめつけられるような気持ちになる。一枚一枚の写真の背景に人々のざわめきが聞こえるのだ。まるで遠い故郷に帰ったような…。しかしそこに美しさも感じるのはなぜだろう。ぜひ、一読をおススメする。


廃道を楽しむ 平沼義之

道の重要性を認識しない人はいない。大きな災害が起きたときなどは、改めてその事が実感されているものである。
我々が暮らすこの世界は、交通という道の効用によって常に維持されている事には疑いがない。だが、道とは交通そのものではない。道を交通するのは人であり、それを造るのも維持をするのも人である。そして、色々な理由から役目を終えて、交通の任より解き放たれた道がある。道を棄てるのもまた、人である。人であるゆえに、何らかの記憶を、思いを、そこに刻むのである。虚しく棄てられた道を廃道という。