「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『あの人に会いたい』(NHKあの人に会いたい刊行委員会)

あの人に会いたい (新潮文庫)

あの人に会いたい (新潮文庫)

すでに亡くなっている有名人、著名人、成功者に会いたい!と思ったことはないだろうか?(^^♪ この本はその願いを叶えてくれる。生々しい対談集で。私が、この人に会いたい!と思った方の言葉を紹介しよう。


【「自分のためだけに生きるのは卑しい」 三島由紀夫 ノーベル賞候補にもなった、戦後を代表する小説家】
「自分にかえって考えてみなすと、死をいつか来るんだ、それも決して遠くない将来に来るんだというふうに考えていた時(戦争の時)の心理状態は今の心理状態に比べて幸福だったんです。それはじつに不思議なことですが、記憶のなかで美しく言えるだけでなく、人間はそういう時に妙に幸福になる」

【「一生、創作ですから」 升田幸三 独特の風貌と豪快な見せる将棋でファンを魅了した将棋界の鬼才】
「あたしゃ、病気というものになったことがいまだにない。病体にはなった。(笑)。しかし病気にはならない」

【「絵なんていうのはねぇ、そりゃ何も描かない白ほどきれいなものはないですからねぇ」(熊谷守一 金や名声に関心を持たず、仙人と呼ばれた画家】

「上手なんてものは先が見えちまいますわ。下手はどうなるかわからない。スケールが大きいですからねえ」

【「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」 淀川長治 愛とユーモア溢れる独特の解説で親しまれた映画評論家】

「私はね、サヨナラという言葉が、とても好きなんです。サヨナラのなかに『いずれまたお会いしましょう』という含みがあるような語感を感じるので、サヨナラというのが私、好きなんですね。映画の場合もENDのマークが出た時にサヨナラという気がするんですね。つまりサヨナラは。それまでに何かあった、何か見た、何か楽しんだ、泣いた、いうようなものがあって、やがてサヨナラいうもんがあるような気がしてね。みなさんに、はい、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラと申しておきましょう」


【「子どものような好奇心をもち続けること」 盛田昭夫 井深大とともにソニーを築き上げた創業者のひとり】

「われわれは新しいもの、新しいものをしょっちゅう考えているわけですから、そういうヒントというのはどこででてくるかわからないんですね。いろんな発明をした人が、風呂で考えていたり寝てて考えたりする。しかし、いちばん大事なことは、わたしはうちの連中に言うんですけど、好奇心を失わないことだと思うんでうね。わたしは好奇心の塊ですから」

【「お客様は神様です」 三波春夫 日本人を常に元気づけてきた国民的歌手】

宮尾たか志っていう司会者が、『お客様のことを三波さんどう思いますか?』って言われた時にねえ、『えっ?お客様?それはお客さまは神様のようです』って言ったんです。
そうしましたら、お客様が大喜びになりましてねえ。そうしたら宮尾君がですね。『そういえば考えたらこのお客様のなかにはねえ、お米を作る神様も、野菜を作る神様も、果物を作る神様も、あっ、すぐそこに子育て観音様がいらっしゃる、なかにはおっかない山の神』って言ったんです。そういうことで、お客様っていうのは実に大きな偉大な力をもっていらっしゃるはあ、本当に神様のような存在だ、と。ですからお客様というのは、私どもが舞台に上がった時に、力を与えてくれますね」