- 作者: 喜多川泰
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2010/02/25
- メディア: 単行本
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「美輝十四歳」と「美輝二十八歳」の二章立てになっている。
クラス中の女子から仲間はずれにされている14歳の美輝。ある日病院で出会った井之尾という不思議な老人との出逢いと会話で絶望から希望へと変わっていく。そして、心が晴れた記念日―その日が美輝の心晴日和になった。そして社会人になった十四年後、再び運命的な出会いが訪れる…。そのエッセンスを紹介しよう。
・「自分は幸せになりたいって思っていても、自分はついてないって同時に思っていたら、自分にとってついてないことばかりが起こるのは当たり前のことじゃ。そうじゃなくて、自分は幸せだなあって思う人には、幸せな出来事が次から次へと起こるようになってくるんじゃ。『幸せになりたい』じゃなくて『幸せだなあ』じゃ」
・「どんな仕事をしていても、自分にとって嫌なことや退屈なことはある。そういう人にとっては仕事そのものが作業であり、苦痛になる。ところが、同じところでも誰かの顔を思い浮かべながら、その人に喜んでもらえるようにと、考えながらやると、そのことは努力や苦労ではなくなる。その人にとって楽しくてたまらん時間になるんじゃ」
・「人間は自分の言葉をいちばんたくさん聞いて生きている。そしてその言葉通りの人になろうとする。自分のことを『弱い人間だから』『友達なんてできない人だから』『クラスの友達から嫌われているから』と一日に何千回と繰り返して、その通りの人になろうとしているに過ぎない。自分が自分にかけている言葉で、今の自分ができているんじゃ」
・この日、美輝は、井之尾が教えてくれた二つのこと
「起こっている出来事が、幸、不幸を決めているのではない」
「起こることすべての原因は自分にある」
これらのことを、同時に心から納得させられることになった。
・『事実は一つ、解釈は無限』
起こっていることは、変えようもないことだけど、それが自分の人生にとって何を意味するかという解釈は自分で決めていいんだよ。
・「俺はね、自分に起こっていることはすべて自分が原因で起こっているって思って生きているんだ」
読みやすいけど、深いよ!今、悩んでいる人、迷っている人にはオススメです。(^^♪