「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『広辞苑の中の掘り出し日本語』(永江朗)

広辞苑の中の掘り出し日本語

広辞苑の中の掘り出し日本語

このブログでも何度か紹介しているライターの永江朗氏。「哲学からアダルトビデオまで」をモットーに数多くの著作を著している。


BOOK〜ライターになるには!?…『書いて稼ぐ技術』(永江朗
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20100521

BOOK〜黒柳徹子の準備力!…『話を聞く技術!』(永江朗
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20091007


この本はまたまた、永江氏独特の切り口の本。あの広辞苑を調べるためのものではなく、読み物として捉えたのだ。氏はいう。「ぼくたちは日ごろ、言葉をほんの一部しか使っていないのだと痛感します。たくさんある「知らなかった言葉」から、「こころ」と「からだ」に関係あるものを集めて思いついたことを描き、担当編集者がそれを読んで厳選してくれました」

その中で私が響いたフレーズをいくつか紹介しよう。




【あいづわり 相悪阻】 妻の妊娠によって、夫も悪阻と同様な状態になること。おとこのくせやみ。ともづわり。


【いたい 遺体】  1(父母の残した身体の意から)自分の身体 2 人のなきがら、遺骸。


【いしにくちすすぎながれにまくらす 石に漱ぎ流れに枕す】 (晋の孫楚が、「石に枕し流れに漱ぐ」と言うべきところを、「石に漱ぎ流れに枕す」と言い誤り、「石に漱ぐ」とは歯を磨くこと、
「流れに枕す」とは、耳を洗うことと強弁した故事から)こじつけて言い逃れること。負け惜しみの強いこと。漱石枕流。


【うら 心】 (表に見えないものの意)こころ。おもい。


えがおにあたるこぶしはない 笑顔に当たる拳はない】 笑顔の相手になぐりかかることもできない、ということ。


【おもくろい 面黒い】 1 「面白い」をたわむれに反対に言ったもので、「面白い」と同意。 2 近世、「面白くない」をしゃれて言ったもの。つまらな
い。


【らんけい 蘭契】 欄の花のように美しいまじわり。親友のまじわりにいう。金蘭のちぎり。蘭交。


【り 痢】 はらくだり。


日本語って深いよね。夏目漱石はここからきているんだよね。「面黒い」よね!オススメです。(^u^)