一日一冊一感動!小野塚テルの『感動の仕入れ!』日記

タイトルは、『一日一冊一感動!小野塚テルの感動の仕入れ!』日記。 毎日の読書、映画、グルメ、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。(ときどき「酒場のギター弾き」「B級グルメ」も紹介します)

「野球へのラブレター」(長嶋茂雄)

 


野球へのラブレター (文春新書)


私の大好きなミスター・ジャイアンツ、そして読売巨人軍終身名誉監督、いわゆるひとつの長嶋茂雄氏。(^o^)/いわずとしれたスーパースターだよね。


BOOK〜ミスターの自伝!…『野球は人生そのものだ』(長嶋茂雄
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20100813



長嶋さんが、「野球は人生そのものだ」と語るように、野球への愛情がたっぷりのこの本。この私も野球を愛してやまない。24時間野球の話で盛り上がれる自信があるので、共感する。そのエッセンスを紹介しよう。


・松井もイチローも、日本人が組織の中の理想的人間として思い浮かべる二つのタイプをそれぞれ代表している。松井は忍耐強く、自分を抑えて黙々とその役目を果たし、決定的な場面で実に頼りになる働きをしてくれる。静かで頼りになる男、日本人が好きになるタイプの典型だ。巨人でもヤンキースでも、、松井が大事な場面で期待に応えてくれる確率の高さと、どんなにいい働きをしても自分を誇示しようとしない謙虚は姿勢は変わらなかった。

さて、イチローだ。イチローには驚かされる。僕は、とにかく「すごい」と言うだけだ。何年も故障もせずシーズンのほぼ全試合に出場し続ける体力に驚かされる。十年間プレーし続けて故障者リストに入ったのが胃潰瘍の二週間だけ、と常人ではない。加えて打、守、走の技術の突出度合いの高さはどうだ。こんな選手は他には見当たらない。バット一筋、孤高の剣客とでもいいますか。


「野球というスポーツは人生そのものだ」。そんな思いを色紙に書くようになったのは、1993年に第二期の監督生活にはいったころからだった。野球は失敗のスポーツ。一流打者でも成功は三割に過ぎない。一年間戦って笑うチームは1チームだけ。敗者が数限りなく横たわっているのが野球界で、これは人生そのものではないか。古手の野球記者がうなずいた。「そういえば、母親の介護をしている時、何度も思いましたよ。いつ終わるとも知れない延長のマウンドで、それも絶対勝てない、確実に負けると分かっている試合に投げ続けている投手のようなものだと」


・キャンプからポストシーズン試合の最後のアウトまで、ユニホーム組が共にしている時間は、実際の家族と過ごす時間よりも長い。チームの監督、コーチ、選手は第二の家族になっている。そもそも、プレーグラウンド内に家(ホームプレートは家の形をしている)を持っているスポーツなど野球以外にありはしない。得点が人間によって行われるのも野球だけだろう。ホームランを打った打者は別として、ホーム(家)から出発した人間がチームメイト(家族の一員だ)の助けで再びホーム(家)に帰り着く数を争う。家族が一丸になって、なにが起こるか分からない試合を乗り切っていく。失敗しても途中で降りたり、逃げ出すことは許されない。これを毎日繰り返す…。

レギュラーシーズンも七月を過ぎれば半分つらいのチームのファンが希望はしまいこんで悩みばかりになっているのだろう。だが、忘れてはならないのは、いつも明日がある、ということだ。優勝するチームでも五十試合前後は負ける。野球は失敗のスポーツで悩みのスポーツだが、常に次の試合があり、来年がある。再挑戦の機会が巡ってくる。あきらめない限り、チャンスは与えられる。人生もまた同じ。



・巨人が2009年シーズンを独走してセ・リーグのV3を達成した。お祝コメントで、「今季の巨人は、V9時代(1965〜73年)より強いかもしれない」と言った。正直な感想だ。ぼくが考えたのは野球の進歩だ。小笠原道大の低めの球を打つ技術は、ぼくらの時代の選手では、まず見られなかった。阿部慎之助やラミレスの本塁打の距離はワンちゃんのそれを越えている。坂本勇人の守備範囲は…きりがないからもう止めにする。


巻末の「特別対談 長嶋茂雄 × 加藤良三 天覧試合のあの四打席を語ろう」が、あの伝説の試合が赤裸々に語られている。野球ファン必読!(^o^)/


 


野球へのラブレター (文春新書)