「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

POETRY〜ハマ風四月号 おのづかてるの 「お國自慢」

もう15年以上詠み続けている五行歌。ここでも何度か取り上げたよね。(^0_0^)


EVENT〜『ハマ風の会 五行歌作品展示会』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20091108

TOPICS〜五行歌…神奈川新聞に掲載されました!
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20081114

BOOK〜横浜歌会10周年記念五行歌集…『はま翔』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20070910

POETRY〜産経新聞・神奈川版…『五行歌のポケット』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20070609


最近は、出張続きで歌会にもあまり参加できていないなあ…。メンバーの皆さん、ごめんなさいね…。<(_ _)>
以前は、産経新聞に定期的に「歌のポケット」(のちに「五行歌のポケット」に改題)というコラムには、一年半ほど、私が選者として連載を担当させていただいていた。私が、歌を歌ったり、書いたりするときは、ひらがなの「おのづかてる」という筆名で使っています。

メンバー達の会報誌でもある五行歌「ハマ風」。表紙は私の大好きな写真家・光川十洋さん。今月号に私のミニエッセイが掲載されましたので、紹介しますね。


「お國自慢」 おのづかてる


故郷は大雪
白い銀世界なんて
綺麗事じゃない
白い魔物が
牙を剥いているのだ


私の生まれ故郷は、新潟県松之山町(現・十日町市)。草津、有馬に並ぶ日本の三大薬湯
のひとつ松之山温泉がある過疎の町。小学校に上がるまでここで育った。
NHK特集で「越後最後の秘境」と紹介されたいわゆる豪雪地帯で、聞くところによると世界中で
人間が住むところで最も雪が深いところなのだとか。簡単にいうと人が住むところではないのだ。
今は雪が少なくなったとはいえ、私が子供の昭和40年代前半は11月から5月まで4m、5mもの
雪に閉ざされ、毎日陸の孤島になった。朝薄暗いときから親は雪堀りをしないと家から出られない。
歩けない。二階から出入りする。新聞は一日遅れ、郵便物は届かない、医者はいない。薬はない。
半年間は使えないから車もない。ギシギシ屋根や柱が雪の重みできしむ音がする。母は今でも
あの時の大雪がトラウマになっていて、絶対冬の新潟には帰らない。今年の松之山は、一日で
1m20センチ積もった日もあったとか。


私のDNAに流れているのはこの故郷の血なのだ。大自然を駆け巡り、虫と遊び、雪と戯れ、
手足の指がしもやけになっても手袋をしなかった。山に入り、山菜を採り、親が働く田んぼで遊び、
父の手作りのスキーやそりで遊んだ。あの大雪があるから美味しいお米や山菜が取れるのだ。
春の喜びがあるのだ。いろりで祖父母といっしょに昔話を聞いた。同じ屋根の下で牛やニワトリと
一緒に住んでいた。お正月には、越後の奇祭・「婿投げ・墨塗り」が行われる。

私の生家は町を出て小田原に転居したその後、雪に押しつぶされて倒壊してしまった。今でも
年一度故郷を訪れる。松之山温泉の産湯につかる。母の香りと父の懐に包まれるのだ。


毎年里帰りとお墓参りにいくけど、一度松之山に来て欲しいなあ。まさに日本の原風景があるよ。
最近ははとバスも出ているみたいよ。(^^♪


日帰り温泉バスツアー はとバス 日本三大薬湯 松之山温泉雪見風呂
http://travel.jorudan.co.jp/spa/b_2q_tyokij_d001_hbc.html

日本三大薬湯 松之山温泉
http://www.matunoyama.net/

ちなみに今月号の私の歌を紹介しますね。(^。^)


東京に
雪が降り
冬京になる
翌朝
凍京になる


遠い日の
初恋の面影を
君の
目元に見る
今年の初恋


あなたとの時間は
初めての街を
歩くようだ
何気に
新しい発見がある


どう?以外かな?
五行歌に興味がある方は、一度歌会に出てみませんか?毎月第3水曜日午後18:20〜21:00  横浜駅西口のかながわ県民センター(ヨドバシカメラ裏)歌会を見学、または参加してみたい人は、私までメール下さいね。


五行歌 ハマ風の会

http://hamakazego.hp.infoseek.co.jp/