- 作者: 永六輔
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1990/05
- メディア: 文庫
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BOOK〜老いとは?死とは?…『大往生』(永六輔)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20100311
この本は、旅の先々で見つけた無名人の名言集なのだ。よくも集めたねえ…。そのこと自体に感心するのだけれど、中身もいいよお!その中で特に気に入ったフレーズを紹介しよう。
・子供 叱るな 来た道だもの 年寄 笑うな 行く道だもの
・「ヘルシー・メニューでシェイプアップ 絶対に貴女はやせられます!」なんの宣伝だと思う?婦人自衛官募集だよ。うまいと思うよ、うまいねェ。
・アナウンサーによくいるんだけど……。本当にガンバっている人に、気軽にガンバってくださいと言うことがあるけど、ああいうアナウンサーの、首を締めちゃいたい。
・長寿って言うけどさ、寝たきり老人は長寿って言えねェと思うよ。あれは単に、長命なんだよな。長命と長寿じゃちがうんだ。健康でなきゃ長寿じゃない、そうだろ。
・刑務所を出た人間を、暖かく迎えてくれるのは、やっぱり暴力団だけなんです。御町内の皆さんは迎えてくれませんからね。
・食事ってのは、味のうまいまずいじゃありませんよ。食事ってのは、思い出なんですよ。思い出にうまいまずいはありませんから。
・食欲の秋って言うのに、どうして性欲の春って言わないの。
・表彰されたり、受賞したりすると、その発表のときにどうして年齢も書かなきゃいけないのよ。私、自分の年齢を言わなきゃいけないような賞ならいらないわ。
・女は見られると美しくなるっていう言葉があるからね。何十年も、女房を見ているけどねェ。あの言葉はウソみたいだねェ。
・女性週刊誌から、『やせられます』って広告を破いていったら、三分の一の厚さになっちゃった。
・障害っていうのは、その人の個性だと思えばいいんだよ。見えないという個性。歩けないという個性。個性だと思えばユニークなもんですよ。ボクはそう思って車椅子に乗っていますがね。
・借りるときはありがたい、でも返すときはおっくうになる。こりゃ、金と雨傘だよ。
・この宮古島からも、東京へ勉強に行ってるのもいますよ。あんたはどこの人?渋谷、渋谷ねェ…。そうだ、渋谷に岡本っていうのがいるんだけど、岡本…しらない?…岡本は渋谷にいるって言ってたけどなァ。
『子供 叱るな 来た道だもの 年寄 笑うな 行く道だもの』は、名言だよね〜。誰が言ったかわからないけど。(゜o゜) 一生にひとつくらいは名言を残したいよね…。無名でもいいから。(^J^) おススメ本です。