「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『江戸三〇〇年「普通の武士」はこう生きた』(八幡和郎ほか)

年とともに、歴史には興味を持つもの。30歳を超えてから江戸時代に興味を持って、いろいろな本を読んでいる。(^。^) 江戸時代ってオモシロイよね〜。タイプスリップしたいなあ!


さて、この本は、ごくフツーの武士がどのような暮らしをして、どう生きたのか?その偽らざる姿について語られた本。誰もが幕末に翻弄されたわけでもなく、武士道を重んじていたわけでもなかった…。その真実の姿を少し紹介しよう。(^。^)


現実の武士は、働きもしないのに威張り散らし、賄賂や役得などで姑息に利益を得ることに罪悪感を持たず、暇でほかにやることがない割りには勉強もしないし、いざ鎌倉という時には戦わなくてはならないのに、その心がけも実際的な準備もしていないというのが実態だった。
だが、彼らは自分たちを美化することにかけては天才である。格好よい身なりを整え優雅な振る舞いをし、自己犠牲を厭わない人生哲学を口にすることで、ある種の尊敬を勝ち得ていた。そういう生き方は、町人や農民はもとより公卿にもできないことである。


・封建時代が終わったことによって、「武士」というものはなくなってしまった。だが、明治以降もその精神は三つの形で生き残ることになった。第一は軍人としての心構え、第二は組織人として忠誠心である。加えて、より一般的な道徳律として、「武士道」がもてはやされ、「美しい日本人」の典型としての武士が「創造」されたのである。 何よりサムライは美しい。人間、見かけだけが大事でない、というのは当然だが、内容さえよければ外見など問題ではない、というのは間違いである。


その中で、「ほー!」と妙にナットクしたのがこの話。(^。^)


「チョンマゲとは何か」


・江戸時代のサムライの髪型をチョンマゲというのは、髷の形が「ゝ(ちょん)」の字に似ているから付いた俗称で、髷の部分を細くした本多髷(ほんだまげ)の形がこれに当たる。明治以降に散切り頭が文明開化の象徴とされるに及んで旧弊に対する揶揄を込めて、「ちょんまげ頭」と呼んだようで、江戸時代にこのような言い方はなかった。
チョンマゲは、月代(さかやき)といって額から頭頂までを剃り上げ、後ろ髪を束ねた根元(髻=もとどり)をくくり、その先の部分を油で固めて、「つ」の字の形の折り曲げ、髷をこよりで結ったものである。


チョンマゲが一般化したのは戦国時代。それ以前は、男性の頭の上には烏帽子が載っているものだった。烏帽子をつけていないのは出家した(すなわち社会と縁を切った)僧か、社会的な身分を剥奪された者か、ということになっていたのである。では、そんなに 大事な烏帽子をつけなくなったのはなぜ?
原因は戦乱の発生である。武士は戦場では鎧兜を着ける。それで駆け回ると、兜の中が猛烈に蒸れる。戦場で頭が蒸れて目を回してしまったのでは命取りになるので、蒸れ対策をすることになる。それが月代を剃るという方法だった。そして次第に烏帽子を着けるという習慣は廃れていった。


へえ〜!!!(゜o゜) ってカンジじゃない?面白いよね!唯一チョンマゲが残っているのが、相撲の世界だもんね。(^。^)時代劇の見方が変わるかもよ!?オススメ!