- 作者: 山本ケイイチ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/05/30
- メディア: 新書
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・ビジネスパーソンがこれからの時代を生きるスキルは、「英語」「IT」「金融知識」とよく言われる。
私はここに「筋肉」を加えたい。筋肉を鍛えることは、いまや単なる趣味やレクリエーションではなく、「将来的に大きなリターンを生む自己投資」である。時代を察知する能力の高いビジネスパーソンはすでにそのことに気づいて、仕事に取り組むのと同じくらいに熱心に、筋肉を鍛えることに時間とお金を投資している。
・優秀なビジネスパーソンが、トレーニングにおいても成功を収めることができるのはなぜなのか?それは…
トレーニングの目的を明確にする → 悠光で現実的な目標を、期限と数値で設定する →
目標達成のためになすべきことを具体的な行動に落とし込む → 行動を継続するための仕組みをつくる → 実行する
・どんなにマインドが高くても、体調が良くないと普段の力が出せなくなる。会議などの予定に加えてトレーニングの予定があらかじめ組み込まれている人が多い。人は体を鍛えている人、体力がある人、肉体的に自分を律する人に対してを無条件に尊敬するのだ。
・どんな優秀なトレーナーでも、「お金には糸目をつけないから、明日までに筋肉をつけてくれ」と頼まれても絶対に無理だ。「命」や「身体」に関するものは、すべてプロセスを省略することができない。赤ん坊が生まれるのにどうしても10か月かかる。5カ月に縮めたいといっても無理だ。
・私は歯磨きが習慣に変わったその瞬間を覚えている。小学校にあがる前くらいだったと思う。「あ、いま、ぼくは大人になったな」と思ったのを覚えているのだ。トレーニングも同じで、歯磨きのように習慣化することによって、続けられるようになる。習慣になると自信がつく。
・トレーニングで最も難しいことは何かと聞かれたら、私は即、「続けること」だと答える。逆を言えば、続けることさえできれば、トレーニングはほぼ成功したと言ってもいい。半年続ければ、ほとんど半永久的に続けられる。筋トレの効果という点からみても、やはり半年ぐらい続けないと、体に目立った変化は見られない。しかし、ここで脱落する人が多い。
・トレーニングを続けていくためには、最初から目に見える効果を期待しない方がいい。トレーニングの目的は、「続けること」にあると言ってもいいぐらいだ。そうすれば、効果がでないからといってすぐやめることもなくなる。逆に、効果が出ないからこそ、続けなければいけないんだと思えるようになる。どんな人でも絶対に「やめたい」と思う。その時重要なのが、自分との対話だ。
・ダイエットだと、下手に始めて失敗すると、かえってその後太りやすくなるというリバウンドがある。トレーニングの場合そういうフィジカルな逆効果はとくにないが(元に戻るだけだ)、中断したことによるメンタルな反動はとても大きい。メンタルリバウンドである。
・アントノフスキーという医療社会学者は、「首尾一貫感覚」という概念を提唱している。「有意味感」「把握可能感」「処理可能感」という三つの下位概念があり、この感覚を備えた人間は、ストレス対処に長け、健康保持能力が高いといわれている。
「有意味感」…人が生きているうちに遭遇するすべてのことには意味があると思う度合である。成功者がこの感覚を備えているのは、
たとえ失敗しても、それを取り戻してきたという自信があるからだろう。
「把握可能感」…自分に起こる出来事を把握でき、環境に適応できるという感覚である。
「処理可能感」…人生において起きる出来事は、すべて対処可能な経験であると感じられる度合である。
・成功者に共通するメンタリティとして、「打たれ強さ」がある。精神力も人間の筋肉も同じだ。トレーニングでは、わざと痛く、辛く、苦しいことをする。筋肉はいったん傷つかないと再生しないからだ。その再生の過程で、傷つく前よりも強い筋肉が育っていく。そして鍛えるという行為は自分自身の意思で、自分でやるしかない。誰も代わりに強くなってはくれないし、他人がバーベルを上げてくれても自分が強くなるわけではない。精神力そして人間性を高めることと、筋肉を鍛えることはまったくの同列である。
なるほど!(^◇^)確かにビジネスと共通してるんだね。今、私は腹筋だけは毎日やってます。また筋トレを再開します!オススメよ。
ブログ 山本ケイイチのサバイバルフィットネス
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