「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『いのちをいただく』(内田美智子・諸江和美)

いのちをいただく

いのちをいただく

私がふるさと、新潟の松之山町(現・十日町市)にいたころ、一つ屋根の下に、牛とニワトリと一緒に住んでいた。(^u^)いまから思うと貴重な現金収入だったのだろう。小学校に上がる前の幼い頃の記憶なので、定かではないが、古くて大きな家で、玄関はいると左手にニワトリ小屋、その右には牛のエサである藁を保管してある倉庫(?)のようなものがあり、その先の左が牛の小屋。雪国だから同じ家だったんだね。いまでも時々思い出すことがある。


BOOK〜屠殺場の仕事とは?…『牛を屠る』(佐川光晴
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20100301


BOOK〜みんなで考えよう!…『いのちの食べかた』(森達也
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20090413


CINEMA〜あの実話が映画化!…『ブタがいた教室』(妻夫木聡
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20090611


さて、この本は、子どもから大人まで読んでほしいなあ。小学校の授業参観に出た、食肉センターで働く父とその息子の話。「お父さんの仕事は?」という先生の問いに「肉屋です。普通の肉屋です」と言ってしまう。牛を殺す仕事とは言えないのだ。

ある牛の「みいちゃん」が同センターに運ばれる。牛を出荷しないと正月が越せないという酪農家と「みいちゃん、ごめんね、ごめんねえ…」となきじゃくる女の子。それを見た瞬間、やっぱり食肉センターの仕事を辞めようと決意するのだ。そのとき、息子は…。あとは読んでね。

ウチの牛が出荷されるときに、同じように兄が親に「ボクの牛だ〜!」と泣きじゃくったという。私は覚えていないんだけどね。(゜o゜)



・私たちは食べ物を食べて生きている。生きることは食べること。すべての食べ物は命だ。肉も魚も野菜も米も、すべてが種を残そうとする生命体だ。人が生きるということは、命を頂くこと。殺すこと。私たちの命は、多くの命に支えられている。それを実感したときに、食べ物のありがたみが分かる。食べ物を粗末にしてはならないと分かる。


・ニワトリを世話する八尋幸隆さん(福岡県)


「ニワトリもいつかは死ぬ。でも、生きとる間はニワトリらしい生き方をさせてやりたい」そんな愛情を持って、育てたニワトリを、最後は肉にする。「かわいそうという気持ちは確かにある。だけど、自分はできんけん、他の人にやってもらおうとは思わない。最後まで自分でやってやろうと思う」


・魚の養殖をしている村松一也さん(大分県


「モジャコ(ブリの稚魚)を捕まえた時点で、彼らは、俺たちに育てられるように運命が変わってしまった。だから大切に育てる。赤ん坊のころからいい餌を食べさせて、毎日、気を付けて目をかけちょる。そして、食べることによって、その運命が全うできるわけじゃ。一番かわいそうなのは、食べ残すことなんじゃ」


食事のときの「いただきます」という挨拶は、「お命(いのち) いただきます」というところが由来なのだとか。(゜o゜) 深いねえ…。これらの本は考えさせられました…。親子で読んでほしいなあ。おススメ!