「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「決断=実行」(落合博満)

 

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三度の三冠王に輝いた落合博満。さすが!ビジネス書としてもかなり役立つ内容になっている。テーマは決断っ!

 

「名将が語る、人・組織・ルールetc.本質を捉える「考え方」とは?」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
チームは常にその年限りのものであり、残した結果もその年のチームのものそのチームを率いたのはあなた自身なのだ。だからこそ、あなたは「このやり方でいいのだろうか」「こんなことをしたらまわりになんて言われるだろう」という思いを振り払い、自分の信念に従って最善と思える決断をしてもらいたい。
 
・野球は私の仕事で、球団が来年も契約したいと思う結果を残せなければクビになってしまうのだから、翌年もプレーできる結果を残すことに集中した。そのためには。24時間365日、野球のことだけでを考える生活が必要だから、そうしたまでだ。選手の時も監督の時も、ただ野球という仕事に取り憑かれた。認めてもらいたいと人に取り憑かれたのではなく、ただ野球という仕事に取り憑かれた。そうすれば、何も迷うことはなかった。これをやってみたい。けれど、周りはなんと言うだろう。そんな不安は抱かなくてすむ。
 
・はじめから特別な能力を持っている人などいない。プロ野球の世界で、いわゆる素質の有無に左右されるのは否定しないが、素質だけに頼った人よりも、死物狂いでプレーした人が圧倒的に多い。
 
・考えてみてほしい。チームを強くするには、理に適った練習を他のどのチームよりも多く反復することだ。そうした練習をやり切るには、どのチームと比べても圧倒的な体力が必要になる。体力がついていないのに猛練習をすれば、ケガや故障で選手は使い物にならなくなってしまう。では、どうすれば圧倒的な体力が養えるのか。誰よりも食べ、しっかり休養をとるしかない。基本は食事と睡眠だ。
 
・プロフェッショナルの世界とは、先人が打ち立てた偉大な記録を塗り替えていくものであるのと同時に、誰もやったことのないパフォーマンスを見せていくものでもあるのだ。
 
「あなたの野球人生の最後の試合が、タイブレークで決着しても満足できましたか」
 
・私が一番大切にしているのは、自分の人生をいかに自分の思うがままに生きていくかということだ。そのために不可欠なのが、決断、実行だと思っている。最善を尽くしても期待した結果を得られないことはある。やってみて初めて、自分の力では及ばないと知ることもある。世の中は、自分にだけ都合よく回っているわけではないのだから。それでも、決断、実行した上での失敗は、反省材料や教訓となって次につながる。しかし、決断、実行しなかった後悔は何も生み出してくれない。自分なりに決断し、実行できる人間になることが、思うがままに生きていくことになるはずだと伝えないのだ。特に情報過多でスピード感のある現代を生きていくには必要なのではないだろうか。
もう一度現場に復帰してもらいたいよね。オススメです。(・∀・)

 

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「ヒロシです。②」(ヒロシ)

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お笑い芸人の「ヒロシ」。好きだなあ!このスタイルっ!最近はひとりキャンプで有名だよね〜!このルックスだったらモテそうだけどねえ。(・∀・)
 
ヒロシの30万部ベストセラーの第2弾!今回も、哀愁のつぶやきネタが新作とともに登場です。すべて、ヒロシ自身による解説付きで、撮りおろし写真も満載」そのエッセンスを紹介しよう。(・∀・)
 
ヒロシですコーヒーはブラックの方がモテる気がします。
 
ヒロシです一人暮らしなのに エロ本を隠します。
 
ヒロシです。思いきって 牛乳のことをミルクと言ってみました。恥ずかしくて後悔したとです。
 
ヒロシです。彼女からのメールが急に敬語になったとです。
 
ヒロシです「へ〜、そんなところまで食べるんだ〜?」俺が魚を食べる時、必ず言われます。
 
ヒロシですとうとうお母さんがノーブラで生活をはじめました。
 
ヒロシです。アパートの玄関に募金箱を設置してみました。思いのほか 25円入っていたとです。
 
ヒロシですロータリーという字が ロリータに見えて 仕方がありません!
 
ヒロシですクララが立った時、俺も立ちました。
 
ヒロシです修学旅行なのに 一人の夜を 過ごしたことがあります。
 
ヒロシです。コンパの時必ず「元気ないね」って言われます。
 
ヒロシです「今からは無理」って……。いつも無理じゃないですか!
 
ヒロシです自分で書いた字なのに 読めません。
 
ヒロシです。俺の誕生日にお母さんがケーキを買ってきたと 言っていました。台所に行ったらバウムクーヘンローソクが置いてあったとです。
 
ヒロシです杉田かおるを見ていると 忘れかけていた大切な何かを 思い出します。
 
ヒロシです『実践ナンパ術』『女性の気持ちがわかる本』『カリスマホストが語るNo.1への道』……全部持っているとです!
 
ヒロシです「いつからいたの?」って聞かれましたが、最初からいました。
 
ヒロシです。彼女の浮気が心配でこっそり 携帯電話をのぞいてみました。俺の番号は 取引先のグループに 分けられていたとです。
 
ヒロシですヒロシです。』が発売された次の日にブックオフで見かけてしまいました。
 
・巻末の『ヒロシ大辞典』より。【生島ヒロシ】たまたま床に置いてあったテレビ雑誌に生島ヒロシさんの名前が。そこから『ヒロシ』を頂戴して、今の芸名となった。(本名は斉藤健一

 

いいなあ!このスタイルを続けているのがスゴイ!オススメです。(・∀・)

 

 

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「2040年の未来予測」(成毛眞)

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この本のタイトルを見て、さて!?2040年って何歳だろう!?って思って計算したら、76歳かー!!!( ´Д`)=3 世間は、社会は、どうなっているんだろう!?そのヒントがここにあるっ!!!
 
 
20年後、あなたは何歳だろうか?ひとつ確実なことがある。それは、人間が必ず歳をとることだ。iPhoneが発売されたのは、たった13年前だった。現在、スマートフォンがない世界なんて考えられない。そして、これまでの10年より、これからの10年の方が世界は大きく、早く変わるだろう。テクノロジーだけでなく、ほかのことも、気づいたときには手遅れになっているのが人間の性である。「今日」にはこれから起こることの萌芽がある。現在を見つめれば、未来の形をつかむことは誰にでもできる。本書は、ただ知識を得るためだけの本ではない。読んだ後、俯瞰的に未来を考えられる力がきっとついているだろう」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
・2021年の今電車の中を見渡しても、ゲーム機や本を持ち歩いている人はめっきり見なくなった。道を聞くために交番に駆け込む人も激減しただろう。すべてを変えたのはスマートフォンの普及だ。2008年の正月にはスマホがない景色が日常だったのだ。新しいテクノロジーは、ありがたみがわかったときにはすでに陳腐化している。これまでと同じように暮していたら、今の年齢によっては取り返しのつかないい可能性もあるだろう。あなたが、未来にどんな可能性とリスクがあるかを知りたければ、本書を参考にして欲しい。我々の生活は水準は大きく変っていないのに、テクノロジー生活様式を根底から変えてしまったのだ。それが、スマホ登場からのこの約10年だった。そして、これまでの10年よりこれからの10年の方が世界が大きく、早く変わるだろう。
 
 
ちょうど100年前の世界的な女用人物であったアインシュタインの来日の様子を見てみよう。フランスから日本まで40日の船旅が、飛行機で12時間!10時間かけた京都ー東京間の特急の旅も、新幹線で2時間あまりだそもそもヨーロッパからわざわざ日本に来なくkてもオンラインで講演できるし、講演を録画して、後日見ることもできると知ったらどういう顔をするだろう。
 
あなたの20年後を考えてみよう。窓の外を見渡せば、ドローンや空飛ぶクルマが行き交う世界は、あたりまえになっているはずだ。そこら中に監視カメラがハリめぐらされ、いたるところにセンサーが組み込まれ、あたたの行動どころか健康状態まで把握されているだろう。
 
 
「5Gとはそもそも何で未来の何を変えるのか」「「低遅延」」によりすべてのモノがインターネットにより常時接続される」「バーチャルが日常になる」「家中が便利な家電でいっぱいになる」無人店舗の研究をするならキオスク」「中国と監視カメラと個人データ」「医療技術はAIのおかげで格段に進歩する」「面白いテレビ番組はテレビ局以外がつくる」「新聞は絶滅危惧種「国が発展すると、肉を食べる」など。
 
参考になるねー!置いてけぼりにならないようにしなきゃ!オススメです。(・∀・)

 

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「霊長類ヒト科動物図鑑」(向田邦子)

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全作品読破が目標の向田邦子さん。この本もいい。いいなあ、どの作品もグサッとくる。なんでいままで読まなかったんだろう!?(・∀・)
 
「何気ない日常の一コマを鮮やかに捉えた、向田邦子ならではの名人芸が堪能できる珠玉のエッセイ集」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
一日、というのは、白い四角い箱のようなものだと思っているふしがある。どうやらこれは、日付けの下が四角いメモになったカレンダーを使っているせいであろう。お昼近くになると、四角い白い箱の上三分の一に、黒い幕が下りてくる。夕方になると、黒いカーテンは三分の二ほどに下りてきて「あ、大変だ」とあわててしまう。黒いカーテンは、夜中の十二時になると白い四角い箱をおおい尽し、箱は黒くなってその日は終るのである。子供の時分、台所や茶の間の柱にかかっていた日めくりのせいかも知れない。更に言えば、ひと月というのは、豆腐を何丁も積み上げたものだという気もしている。いつどこで見たのかはっきりしないのだが、幼い時分に間違いない。
 
・若気の至りで色がないと思っていたが、豆腐には色がある。形も味も匂いもあるのである。崩れそうで崩れない、やわらかな矜持がある。味噌にも醤油にも、油にも馴染む器量の大きさがあったのである。さて、年のはじめである。手のつかぬ豆腐、ではなかった一日一日が、カレンダーのなかに眠っている。その一日にどんな味をつけてゆくのか。
 
新聞というのは、一紙だけしか取っていないほうが丁寧に読むものである
朝日なら朝日。毎日なら毎日。決めたら浮気をしないで通すほうがいい。男も、いや人と新聞は同じで、どれをとってもそんなに変わらないのではないか。数だけ多く、読み散らしていると、不純異性交遊をしているようで気がひける。
 
引き算で嫌いなのは、「隣かから借りてくる」あの言い方やり方である人間が小さいせいか私は借金が出来ないタチである。あたしなら借りないな」安産の読み上げ算の最中に頭のなかにチラリとそんなことを考えたりする。
 
零コンマ、という数字も好きになれなかった。どうも頭の中で、数字と温度をごちゃまぜにしてしまったらしい。0というと、私のイメージのなかで、薄く氷の張った水面が出てくる。0.1というと、張った氷のすぐ下である。0.3は、30センチほど下である。なんだか息が苦しくなってくる。0.5は、更にその20センチほど下である。もう助からないな、と思うと息がますます苦しい。零コンマというのが出てくると、氷の張った湖の底へ沈んでゆくような気がして、気が滅入ってしまい、溜息をついたりして、どうにも頭がまとまらなかった。
 
「人を斬るときは、こいつにも母親や女房子供が要いると思って斬れ」といったのは沢正こと沢田正二郎である。斬るときの刀の重みと心の重みも違ったものなる。それでも斬らないと、こっちが斬られるから、斬るのである。
 
会社訪問の面接は、男にとって人生のお見合いなのであろうこれから一生、吸いついて泳いでいく鮫を選んでいるのである。大きくて気働きがあって、運が強くて気前のいい鮫を選んでいるのだ。うちの父の一生も小判イタダキとして生きた人である。小判イタダキの子である私も、二十代の九年間は小判イタダキだった。いまは一匹でどうにか泳いでいる。久しぶりで、昔の、入社試験を受けた頃のことを、あの不安と期待の一瞬を思い出してテレビをみていた。
 
Aが見たくて出かけていったに、どういうわけかBを見て帰ってくる、ということが多い。
 
・鍋やライターや電話ボックスが透明になってきた。この頃はエレベーターまで透明になって来ている。だが、ポストだけは透明にならないほうがいい。透明なポストの中に、だんだんと郵便物がたまってゆく。白魚のはらわたのように中身が透いて見える。通る人は、気になって仕方がないと思う。ポストは、さまざまな人生がつまっている。運命や喜怒哀楽や決断や後悔が、四角い薄い形になってつまっている。雑駁(ざっぱく)な街のなかで、あそこまでにはまだ夢が残っているような気がしている。
 
安全ピンはやっぱりピンなのだ。安全カミソリはカミソリなのだ。の気になれば自殺だって人殺しだって出来る凶器なのだ。安全、という字は、どこかうさん臭い。安全保障条約を結んでも、絶対安全ではないのだ。安全地帯に立っているように、玩具の兎のように跳ねとばされるか判らないのである。
 
新しいことばは、頭のなかでだけ使っても、日常のなかでは口に出さない人間と、勇猛果敢に使ってみる人間と、人は二通りに分けられるように思った。
 
この頃の子供は泣かなくなった。私の子供の頃、子供はよく泣いていた。手足がかじかんで寒いとっては泣き、お八つが少ないといっては泣いていた。此の頃は、泣くほど寒くない。お八つも冷蔵庫をあければ、くさるほど入っている。子供だけではない。大人も泣かなくなった。昔みたいに槽式に、おいおい声を立てて泣く人は少なくなった。年寄りと同居しないこと。家で死ぬより病院で死ぬことが多いせいだろうか。DDTは蚊やハエと一緒に、日本の泣き虫も殺したのだ。
 
ネズミを獲る猫をネコといい、蛇を獲ってくるのをヘコ、とんぼをつかまえるのがうまいのをトコと書いたのを読んだことがある。
 
素朴な疑問だが、神様はなぜ人間にこんなにも複雑な皮膚の色を与え給うたのだろうか。ケニアで縞馬の大群を何度も見かけたが、いずれも白と黒の縞馬で、いくら双眼鏡をのぞき込んでも、白い縞馬や黒い縞馬は、ただの一頭もいなかった。
 
歳月は、思い出のなかに、記憶をパッチワークみたいにはめこんでしまうのである。
 
文明は油であり脂であるらしい。脂汗を流して働き、働いて得たお金で脂を得、体に取り込んで寿命を縮めている。
 
 
「豆腐」「寸劇」「助け合い運動(老眼鏡と懐中電灯)」「傷だらけの茄子(台風のあと)」「浮気」「無敵艦隊」「女地図」「新聞紙」「丁半」「マリリン・モンロー」「斬る」「知った顔」「小判イタダキ」「写すひと(哀れなタイの動物園と写真)」「合唱団」「警視総監賞」「白い絵(ハポン)」「大統領」「ポスト」「紐育・雨」「とげ」「軽麺」「男殺油地獄(油ハムと八瘤)」「お手本」「西洋火事」「あ、やられた(卵とバラの刺青)」「スリッパ」「安全ピン」「泥棒」「孫の手」「たっぷり派」「ヒコーキ」「なかんずく」「良寛さま」「声変り」「いちじく」「「う」」「虫の季節」「黒い縞馬」「兎と亀」「職員室」「電気どじょう」「一番病」など。

 

深い。旅に出るときにポケットに入れ、何度も読み返したいね。超オススメです。(・∀・)

 

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「私はどうして販売外交に成功したか」その2(フランク・ベトガー)

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ほぼ毎日、感動した本を紹介して15年。5352日、15年。ブログを始める以前のノートに記録を残していた時代も含めれば軽く6000冊の本を読破してきたなかで、座右の書をもいえる本が何冊かある。その中のベスト10に間違いなく入る本を再読しました。

 

営業関連ではナンバーワンだね。それがコレ!いろんな人にプレゼントしたりしていつの間にか本棚から失くなっていたいので改めて購入しました!(笑)

 

14年前の感想がコレ。(・∀・)

 

lp6ac4.hatenablog.com

 
プロ野球選手がなぜ全米一のセールスマンになれたのか。失敗と挫折を越え、25年間毎日5人の顧客に会った男の汗と涙の記録」そのエッセンスを紹介しよう。
 
「自分の仕事に情熱をもて」
 
・私の「火の玉」のようなプレーは、まるで魔術のような作用をした。その結果、三つの事実は現れた。
 
1 私は、熱中したために恐怖心をまったく克服してしまった。事実、今までの私の神経質、あるいはものおじする性質がまったく苦にならなくなり、これまで自分ではとうていできないと考えていたすばらしいプレイをすることができた。
 
2 私の超人的な熱心さが同じチームたちの選手たちにいい影響を与えて、彼らまでもプレイに熱中させることになった。
 
3 暑気にやられることもなく、かえって試合中も、試合後も、いまだかつてないくらい、からだの調子が非常によかった。
 
各新聞とも、私のことを「気力のベトガー」と呼ぶようになる、10日後には熱意を買われて、25ドルだった月給が185ドルに引き上げられた。700%である。ただ私が情熱を傾けて行動しようとと決心し、実行しただけだ。私が送球が巧くなったのでも、キャッチングや打撃が巧妙になったからでもなく、野球選手としての能力が向上したのでも,知識が深くなったのでもない。物事に対して、毎日毎日、火の玉のような熱意でぶつかったからである。ただ熱意ということ以外の何ものでもなかったと思う。
 
「商売はやり方ひとつ」「すぐれた話術から自信が生まれる」「自分で自分を監督せよ」「自己を動機づけよ」「15分間で25万ドル」「質問の効果」「案外知らない販売の魔術」「直接の証拠を示せ」「上手に面会するコツ」「スポーツから学んだ教訓」「新しい顧客を得るには」「紹介状の活用法」「先輩から学んだ販売の技術」「失敗は成功のもと」「フランクリンの教訓」など。

 

約100年前の出来事だよ。スゴイよ。基本は変わらないよね。超オススメです。(・∀・)

 

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「地上最強の男 世界ヘビー級チャンピオン列伝」(百田尚樹)

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いや〜ボクシングってスゴイなあ!「「黄金のバンタム」を破った男」で日本のボクシングの歴史を知った。
さあ、今度は世界のヘビー級の歴史を学ぼう!これまたスゴイっ!
1800年代後半からモハメド・アリが王座を失うまでの約一世紀。彼らこそは、近代史をも動かした人類最強の男だった。ボクシング黎明期からモハメド・アリに至る、26人のヘビー級王者たち。彼らはその圧倒的な強さとカリスマ性で、激動のアメリカ近代史、ひいては世界の趨勢をも動かす存在だった。『ボックス!』でボクサーの世界を描いた著者が、唯一無二の男たちの栄光と悲哀を余すことなく綴る。読者を熱狂と興奮のリングに引き摺り込む、感動の巨編」そのエッセンスを紹介しよう。
 
・2016年6月3日、プロボクシングの元世界ヘビー級チャンピオン、ハメドアリが亡くなった。その死はひとつの時代の終わりを告げたと言える。なぜならモハメド・アリは、世界ヘビー級チャンピオンがカリスマであった時代の最後のチャンピオンだったからだ。アリが仮にバスケットボールやサッカーやベースボールの選手だったとしても、その生き方は高く評価されただろう。しかしここまで世界的なヒーローとはなり得なかったの違いない敢えて言う。ハメドアリは単なる偉大なスポーツ選手ではない。彼は「地上最強の男」であった。それゆえにこそ、生きながら伝説の男となった。
 
1800年代後半のベアナックル・ファイト(素手で殴り合うボクシング)時代の最後のチャンピオン、ジョン・L・サリバン以来、歴代のヘビー級チャンピオンこそは、その時代における「地上最強の男」であると同時に、アメリカの力と理想を象徴する存在でもあった。彼らはいつの世も男たちの願望を投影した英雄でああり、女たちの憧れであった。そこには理屈を超えた原始のオーラがあった。アリはそんな時代の最後のチャンピオンだった。アリの引退後、ボクシングの世界ヘビー級チャンピオンは、数多あるスポーツの一ジャンルの選手となった。
 
・これはヘビー級ボクサーが「地上最強の男」であり、同時にカリスマであった時代1800年代後半からモハメドアリが王座を完全に失うまでのおよそ100年の間に生まれた26人のチャンピオンたちの物語である。
 
ボストン・ストロング・ボーイ〜俺と戦って3分間立っていられたら、250ドルをやろう(ジョン・L・サリバン)」「ジェントルマン・ジム〜私はリングから去る。これ以上戦うことはできない。もはや時が過ぎた(「戦う銀行員」ジェームス・J・コーベット」「ルビー〜今だ、ボブ、肋を打て!(ボブ・フィッシモンズ)」「ボイラーメーカー〜あなたは生きている人の中で、最も危険な人だ(ジェームス・J・ジェフリーズ、マービン・ハート、トミー・バーンズ)」「ガルベストンの巨人〜貧相なトミー、あなたがファイターだと誰が言ったの?(ジャック・ジョンソン)」「ザ・グレイト・ホワイト・ホープ古い船はゆっくりと沈んでいった(「無冠の帝王サム・ランフォード」)」「放浪のチャンピオン〜負けるつもりだったなら、もっと早く投げてほしかったな」「マナッサ・モーラー〜俺は歌ったり踊ったりはできないが、ここにいる野郎たちならぶっとばせるぜ(ジェス・ウィラード、ウィリアム・ハリソン・デンプシー)」「戦う海兵〜ハニー、ダックをするのを忘れたのさ(ジーン・タニー)」「動くアルプス〜テックス・リカードが生きていたなら、一年もしないうちに、この巨人を百万ドルを稼ぐ男にしただろう(マックス・シュメリング、ジャック・シャーキー、プリモ・カルネラ)」「褐色の爆撃機白人に勝つには相手をKOするしかない。お前の右拳がレフェリーなんだ(ジョー・ルイス)」「世紀の一戦〜ジョー、我々がドイツを倒すためには君のような筋肉が必要だ(ジェームス・J・ブラドック)」「無敵のチャンピオン〜あの夜のルイスを倒すには、野球のバットが必要だったろう」「黄昏の王者〜今夜、二流だったのは、私だ」「シンシナティコブラ〜私はベストを尽くした。二度とリングに上がることはないだろう(イザード・チャールズ)」「ブロックトンの高性能爆弾〜こいつより下手くそがいたら、帽子を食ってやるよ」「ボクシング界の紳士〜弱い白人ばかりを選んでいる」「ビッグ・ベアー〜フィラデルフィアの市長になるよりも、デンバーの電柱になったほうがましだ(フロイド・パターソンソニー・リストン)」「ホラ吹きクレイ〜俺は最高だ、俺は最高だ、俺は最高だ」「モハメド・アリ〜イエスキリストは白人だ。スーパーマンも白人だ。大統領も白人だ。天使も白人だ。これらは悪質な洗脳だ」「スモーキン・ジョー〜俺はタイトルも富も未来も諦めている。俺はアラーに試されているんだ(ジョー・フレイジャー)」「アリの復活〜私は車ときれいな服が欲しくてボクサーになった。それに専念するのを、なぜ責められなければならないのか」「ビッグジョージ〜やつはたしかにハードパンチャーだが、俺の熟練の技とスピードでKOしてみせる(ジョージ・フォアマン)」「キンシャサの奇跡〜アリ・ボマ・イエ」「マイク・タイソンとカス・ダマト」
 
いや〜ボクシングってあらためてスゴイなあ。またあしたのジョー」「がんばれ元気」を再読したくなった。ボクシングの魅力が満載!オススメです。(・∀・)

 

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「逃げる力」(百田尚樹)

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8月に15日間入院してから「ガンバらず」「ムリをせず」「努力をせず」をモットーに過ごしています。(笑)そうでもしないと自然にガンバってしまうので。(笑)
 
会社から逃げる、人間関係から逃げる、目の前のピンチから逃げる……本当に大切なものを守るために、戦っても勝ち目がない、戦っても状況は変わらない、得るものがないと判断したら、さっさと逃げるべきである。だからまず、自分にとって本当に大切なものは何か、しっかり見定めなければならない――百田尚樹が人生についての根本的な考え方を語る一冊。日本人には「逃げる力」が足りない!」そのエッセンスを紹介しよう。
 
・2016年逃げるは恥だが役に立つというテレビドラマが人気を博しましたが、この言葉はハンガリーのことわざだそうです。原文を直訳すると恥ずかしい逃げ方だったとしても生き抜くことが大切」という言葉になります。これは素晴らしい名言です。そして今「死んだほうがましかな」と思うほどに追い込まれている人に届けたい言葉です。
 
・悲しいことに現代社会では、会社のために自らを追い込んで、最終的に死を選んでしまう人が少なくありません。「なぜ、会社を辞めなかったのか」と。このような悲劇から我々が学ぶべきことは、自分の判断力が低下してしまう前に自分にとって最も大事なものは自分の命」ということをしっかり見定め、戦うか逃げるかを決めなければならないということです。
 
動物には生存本能が備わっています。その中の一つが、敵と対峙したときに「戦うか、逃げるか」を瞬時に判断し、自己にとって最もいい決定をすることです。動物の世界は弱肉強食であり、相手が自分より強いとわかったら、一刻も早く確実な方法で逃げなければなりません。この能力がなければ、簡単に絶滅してしまいます。どの生き物もその判断力は非常に発達しています。
 
犬と違って猫は絶対に人間を威嚇しません。危険があると思ったら、絶対に近寄らず、逃げてしまいます。たとえよちよち歩きの幼児相手にも威嚇は一切やりません。なぜなら、そんなことをしても何も得をしないからです。猫は利益にならないことはしないと決めているように見えます。私は、犬でなく猫のように生きるほうが賢いな、と思います。
 
その他、「世界で最も逃げるのが特異な華僑とユダヤ人」「モハメドアリは、同じ相手に二度負けることはなかった」「一流の探検家が備える「退却する勇気」」「人生にも捨てゲームがある」「猫の生き方を選べ」など。
 
さあ!逃げよう!ワタシのことを追いかける女性から。(笑)オススメです。(・∀・)

 

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