酒場のギター弾き 小野塚テルの『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「一瞬の夏(上)(下)」(沢木耕太郎)

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 いや〜!いい本に出会いました。アリスの名曲「チャンピオン」のモデルとなったカシアス内藤のドラマ。沢木耕太郎「クレイになれなかった男」のモデル。モハメド・アリの本名がカシアス・クレイだからね。(・∀・)


「強打をうたわれた元東洋ミドル級王者カシアス内藤。当時駆けだしのルポライターだった“私"は、彼の選手生命の無残な終りを見た。その彼が、四年ぶりに再起する。再び栄光を夢みる元チャンピオン、手を貸す老トレーナー、見守る若きカメラマン、そしてプロモーターとして関わる“私"。一度は挫折した悲運のボクサーのカムバックに、男たちは夢を託し、人生を賭けた。偶然によって出会ったいくつかの情熱が、一つの目的に向かって疾走する。東洋タイトル戦の実現に奔走する“私"。だが、生活のためにはトレーニングを犠牲にしなければならないボクサー、対立する老トレーナー。絶望と亀裂を乗り越えて、最後に彼らの見たものは……。一つの夢をともにした男たちの情熱と苦闘のドラマを“私ノンフィクション"の手法で描く第一回新田次郎文学賞受賞作」そのエッセンスを紹介しよう。


カシアス内藤がリングを離れてから4年以上。ボクサーにとって4年の空白は絶望的なもののはずである。カムバックなど不可能に近い。昔の経験がプラスになる以上に、それまえ多くの相手に殴られ続けてきたダメージの集積がボクサーにとっての大きな負荷となる。その上、ボクサーとしての肉体を取り戻すためには、空白の期間と同じだけでの長さのトレーニングの日々を必要とする
 
エドワード・タウンゼント。通称エディ。戦後日本のボクシング界は彼から実に多くのものを得た。トレーナーとして傑出した能力を備えていた。16年前にハワイからやってきて以来、藤猛海老原博幸柴田国明ガッツ石松といった多くの世界チャンピオンを作り出してきた。私は、今まで手掛けてきたボクサーの中で最もうまかったのは誰か訪ねた。「それは……やっぱり内藤ね。今でも、やれば、6週間ちゃんとトレーニングすれば、ジュンが世界チャンピオンになる、自信ありますね」
 
バンタム級フェザー級の間には、重さにして僅か3.5キロほどの違いしかないが、そのパンチ力の差を埋めるには、大河にひとり橋をかけるほどの困難を強いられれることがある。
 
・ボクシングは、ハンマーのようなパンチによって相手を倒すこともできるが、非力な者がスピードとタイミングによってハード・パンチャーをキャンバスに沈めることも不可能ではない、というスポーツなのだ。ボクサーに必要なのは腕力よりも足とバネと眼の良さだと言い切っても大きな誤りではない。内藤には素晴らしい足とバネと眼があった。
 
「内藤、ガマンできない子ね。打ちなさい、もう相手は倒れるから打ちなさい、でも、打つことガマンできない。内藤はやさしい子、あんなにやさいい子いない、でも、ガマンできない……」
 
こんなことをしていられない、という内藤の言葉には、少年期をすでに過ぎてしまった男の切実さが感じられた。
 
アリにあってトレスになかった飢餓感、まさにそれこそが内藤に決定的に欠けていたものだった。経済的、あるいは生理的な飢餓感なら、内藤にもあったはずだ。しかしメイラーのいう、超越的なものへの飢餓感といったものだけはなかった。チャンピオンなんかなりたくなかった。自由が減るばかりで厭だった。栄光なんてほしくもない」
 
内藤には、かつて一度もボクサーとしての最高の時を迎える、ということがなかった。最高の相手と、最高の状態で、最高の試合をする。そうした中で初めて、自分のすべてを出し尽くし、自分以上の自分になる瞬間を味わうことができる。だが、内藤にはその経験がなかった。常に、中途半端な敵と、中途半端なコンディションで、中途半端なファイトしかしてこなかった。私は内藤にその最高の時を作り出してあげられないものかと考えるようになったのだ。それこそが内藤の「いつか」になるはずだった。
 
「ジュンは天才なの。さっきも見たでしょ。コーナーで、ジュンが、ディフェンスするのを。あんなことできるボクサー、日本にいないよ。どこにもいないよう。世界チャンピオンだってできないよ。具志堅にだってできない。僕はね、50年間ボクシングやってるの。日本でも16年。いろいろなボクサーを見てきたよ。でも、いないのよ。あんなボクサー、ひとりもいなかった!」
 
・「アリが言ったんだよね。お前、カシアスという名前を捨てろって。その名前を使っていたら、いつまでたっても強くなれないぞ、って最近になってそのことをよく思い出すんだ。あの人の言ったことは嘘じゃなかったなあって」
 
・「いつか、いつかと思っていると、きっといつかがやって来る。……俺にもようやくいつかが来たと思うんです
 
とにかく勝ったのだ、と私は思った。内藤は勝った。しかもノックアウトで勝ったのだ。しかし見終わったあとの空虚さを僅かながら感じないわけにはいかなかった。この試合には何かが欠けていたような気がする。見る者を熱狂させる、ボクシングという競技が本来持っているはずの何かが欠けていた。試合は内藤がファイターとしての本領を発揮できないままに終わっていた。内藤がファイターとしてどれだけの力量を持ったボクサーになってきたのかは、ついにこの試合ではわからなかった。だが、それは相手の問題だったのだろうか。それとも、問題は内藤自身にあったのだろうか……。
 
・内藤は勝った。だがそれで終わったわけではなく、今、やっと何かが始まっただけなのだ。そう思った瞬間、始まったのは内藤ばかりでなく、もしかしたら私にもまた何かが始まってしまったのかもしれないいう、不安にも似た微かな予感がした。
 
柳済斗という名は、私たちにとって、夢という名の代名詞のようなものだった。柳を追いつめることが、夢ににじり寄ることだった。内藤にとってはオトシマエをつけることだった。柳を打ち破ることで、柳にオトシマエをつけるだけでなく、恐らくはカシアス内藤というボクサーにおオトシマエをつけたかったのだ。エディにとっては、その内藤をビッグマネーの取れるボクサーにすることが夢だった自分がマネージメントの権利を持った最初にして最後であろう選手の内藤と、まず柳を破ることろからビッグマネーへの道を歩みたかったのだ。私にとっては……たぶん私にとってそれは、6年前へ回帰することだった。
 
いいなあ……沢木耕太郎!!!夢中で読みました。ボクシングっていいなあ。文章でここまでボクシングのことを読ませるなんて。7月に読めてよかった。ボクシングファン、必読っ!超オススメです。(・∀・)
 

MUSIC〜「酒場のギター弾き 小野塚テル in FANIFANI(パニパニ)「旅のつづき ごっこ」 (九十九里)

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7月4日(日)11:00~17:00
ライブハウス「FANY FANY(パニパニ)」
千葉県長生郡長生村一松戊3344−16

 

ワタシのホームグラウンドであった御徒町のフォーク居酒屋「旅のつづき…」。コロナ禍の中、惜しまれつつ昨年9月閉店……。

オーナーの国安修二さんとその常連の仲間と九十九里で一泊で美味しいものを食べて音楽合宿をやろう!という夢のような提案がありまして行ってまいりましたよ〜!♪ この二日間をリポートします。宿泊は、「テル南風荘」ね。(笑)
 

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大雨で京急がストップ!!!12時に新宿で待ち合わせ。こりゃ遅れたらタマラん!ということで9時前に家を出て、迂回、迂回、振替輸送で、バスに乗って、ナントカ3時間半かかって待ち合わせに合流っ!ε-(´∀`*)ホッ クルマで乗り合わせて、九十九里へ。上皇ご夫妻も泊まったことがあるという由緒あるところ。
 

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17時からここですよ。お腹を空かせてきましたよー!送迎バスで向かう。♪
 

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さあ!着きました〜漁師がやってる店、だって。いいね〜!♪
 

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外観を見ただけでお腹が空くわー!(・∀・)

 

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ここの宴会場で貸し切りですっ!!!

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浜焼きですよ〜!本場ですよ〜!ハマグリが大きいっ!

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天ぷらと伊勢海老これで4人前。

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アジが美味い。けっこうなボリューム!

 

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飲み放題です。ビールが進みますっ!
 

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お店も海のそばだし、イケスもあるし。こりゃたまらんっ!

 

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伊勢海老のみそ汁、ウマすぎっ!!
 

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ちょっとだけ物足りない感じがして一人前の定食を4人で。これ、一人前よー!!!

 

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さあ!これからホテルの宴会場で飲み会、ということで懐かしいYac's」へ。
 

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社会人一年目のときに、五井と八幡宿の間の会社の寮(ワンルーム)に住んでいたときによく買い物をしました。(・∀・)

 

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修二さんがオススメの竹岡式ラーメンこれが美味いんだっ!

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ナント!フォークギターの最高峰、マーチンD-45 が鎮座しています!!!

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興奮するなー!この鈴がなるような音っ!!!
 

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ワタシの愛機、YAMAHA FG-180は修二さんが気に入っていただけました!よく鳴るでしょ!!!

 

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大雨じゃなければ「Terry’s Terry」をもってきたんだけどね。(笑)

 

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さあ、ここから「流し」の本領発揮!宴会が始まりました〜!「加茂の流れに」(かぐや姫以外は覚えていないなあ!(笑)

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さあ、翌朝は、やっぱり雨。誰だー!雨男はー!(笑)4時過ぎに起きて海まで散歩っ!
 

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「銚子」は、ぱっと見「桃子」に見えちゃうよね〜!(笑)

 

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朝からサーファーが10人くらいいる。もちろんマスクは要らない!いいね〜!

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時計をはずしてきて良よかった〜!時を忘れて海を見るなんて数年ぶりだなあ〜!♪

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さて、本日の本番!「FANI FANI(パニパニ)」にやってきましたよー!ライブハウスって感じはないよね。リゾートのペンションみたい。そりゃそうだ、ここは九十九里っ!
 

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おもわず通り過ぎちゃいました〜!カンバンも小さいよー!(笑)

 

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朝クモちゃんも来てくれました〜!音楽好きが集まります〜!♪

 

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このステージ、いいわー!広いわー!ワクワクする〜!久しぶり〜!!! 今日一日だけ「旅つづ」が復活っ!11人のアーチストが歌を披露っ!

 

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ゆかりん「コメットさん」はよかったなあ!

 

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村下孝蔵「踊り子」のフィンガー、ムズカシイんだよね。上手いなあ!

 

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オリジナルの「ベランダ」をカラオケで。染みるなあ!

 

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ワタシは「お酒の歌メドレー」「新型コロナウィルス撲滅の歌」を歌いましたっ!♪

 

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今日は「Terry's Terrys」は、大雨なのでやめて、「流し」用の「YAMAHA FG-180」ライトグリーンラベル。お客さんの歓声と笑いが、ウレシイっ!!!

 

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あいちゃんとたけみん。男女のハモ、いいよね〜!ひさしぶりに「星のかけらを探しに行こう」を一緒に歌いました。
 

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まるで「旅つづ」の再現のように、突然赤いスイートピーの伴奏に呼ばれました。ウレシイっ!

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お声が掛かるのも、ステージに立つのも、ギターを弾くだけでウレシイっ!

 

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楽しい、楽しすぎるっ!!!美女の隣もウレシイ!♪(笑)

 

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照美さん、上手いなあ。表現力が抜群っ!
 

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みんな思い思いに歌を楽しんでいます。この空気感がタマラナイっ!ここは御徒町かー!(笑)
 

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さあ、われわれのごっこは終了。お昼は近くのレストランでランチ!
 
 

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チキンカレーとビール。ようやく飲めたっ!

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さあ、午後は本番!楽器が置かれたステージ。美しいっ!
 

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音楽と笑いの融合祭「潮風とハマグリが僕らを呼んでいるVol.1」
 
国安修二 長州小力 金谷ヒデユキ SANRIKU birth ラズベリー&ポンタ 特別ゲスト マイク眞木
 

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まさか長州小力と同じステージに立つなんて、思いもよらなかったね〜!

 

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写真タイムをしっかり取ってくれてサービス精神旺盛!

 

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ラズベリー&ポンタ

 

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SANRIKU birth


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我らが国安修二さん。かっこいいっ!!!「ねえ」「海の見える駅」
 

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「兄弟船」「最後の夏」など。

 

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いや〜〜楽しすぎるっ!!!この二日間は今年でベスト3の出来事だな〜〜!充実しすぎる〜〜!!!

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ごっこ」でも十分楽しすぎた。この仲間がサイコー!!!いつか「旅のつづき」の復活を心より願っています!!!(・∀・)
 
 

「吉本興業の研究」(堀江誠二)

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27年前に書かれた本。この間にも笑いはどんどん変化している。へー!!!吉本興業って 110年の歴史があるのかー!しらなかったー!φ(..)メモメモ

 
日本の「笑い」を支配する吉本興業―いまや芸能プロダクションにとどまらず、総合メディア産業へと変身しつつある。創業から80年余。人びとが何を求めているかをたえず模索して、時代の先頭を切って走り続けるヨシモトとは。タレント育成から流行づくりまで、驚異の快進撃のナゾにせまる」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
人気タレントという、いわば時代の最先端をゆく「商品」を走り、新しい事業活動を幅広く展開する吉本はいかにも若々しい企業に見える。しかし、その歴史は古く、創業は明治45(1912)年にさかのぼる。吉本が歩んできた80年あまりの道のりは、決して平坦なものではなかった。時代の変化とともに、大衆の求める「笑い」はどんどん移り変わった。どれだけ人気を誇った演芸も、また芸人も、いったん時代の流れに残されると、たちまちのうちに衰退した。その上、吉本に対抗する勢力や演芸の人気を脅かす新しい娯楽メディアが、次から次へと出現した。吉本がそれらを乗り越え、今日の王国を築くことができたのは、大衆娯楽の中で常に時代の最先端をゆく「笑いの文化」を仕掛けてきたからだと思われる。
 
・では吉本は80年あまりの歴史を刻むうち、いったんどんな問題に直面し、それに何を仕掛け、どのように乗り越えてきたのか。なぜ数あるライバルを退けて吉本だけが今日の成功を勝ち取り、日本の「笑い」を支配するまでになったのか。また。過去の経験から、いま、どのようなノウハウを持ち、何に危機を感じて、これからの時代に何を、どう仕掛けていこうとしているのか。明治からこんにちに至る大衆の「笑いの文化」の変遷と本質が、そして現在の吉本の「元気」の源泉が隠されている。
 
・万歳は、いま「漫才」と書くが、ルーツは祝福芸の「萬歳」だ。その萬歳が少しずつ形を変えながら、演芸のひとつに育っていくきっかけとなったのは、明治34〜5年から日露戦争にかけて、大阪の千日前で大流行した江州(ごうしゅう)音頭だ。
 
中邨秀雄「スターをつくる十の条件」
 
1 みえ・見てくれがよくくれがよくなければならない。
2 おとこ・男っぷり、あるいは女ぶりがよくなければならない。
3 かね・金をかけなければならない。
4 芸・芸は努力だけでなく、天性の部分を持っていなければならない。
5 精・精力的でなければならない。
6 おぼこ・幼く、かわいらしく、愛くるしく、母性本能をくすぐる魅力がなければならない。
7 せりふ・語りが上手でなければならない。性格がよくても話が下手では駄目。
8 ちから・健康でなければならない。夜昼なく働く体力が必要。
9 肝・肝っ玉が太くなければならない。
10 評判・人気がなければならない。人に嫌われるようでは駄目。
 
「このうち、3の金は会社がかける。つまり他力です。また十番目の評判も、周りの口コミでつくっていく。本人だけでは駄目です。そして、タレントを育てる役目のマネージャー側には、この十の条件のうち、どこに力を入れればよいのかを見抜く洞察力が必要です。んまは、すべての条件を満たしたからスターになれた。つまり、スターはタレント自身と会社、マネージャーが三位一体になってつくった虚像なんです
 
「正之助は落語をつぶして漫才をつくった。しかし、漫才も行き詰まってきて、かえなければならない時期にきています。だから、われわれは漫才をつぶすかもしれない。その代わり、次に何をつくるか、です」
 
その他、「明治末期の演芸界」「寄席経営をチェーン展開」「「後家殺し」春団治」「震災を機に東京進出」「昭和初年の万歳群像」「洋服を着た万歳師」「十銭万歳の登場」「春団治のラジオ出演事件」「「万歳」から「漫才」へ」「落語は悪あがき、漫才の我が世の春」「漫才師たちの映画進出」「解散せなしょうがない」「王国の再建」「MANZAIブームの到来」「吉本総合芸能学院「大阪を超えた「大阪のタレント」」など。
 
100年の間に、笑いがどれだけ変化してきたのか、それを知ることって大事だよね〜!オススメです。(・∀・)

 

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「人はなぜ歌うのか」(丸山圭三郎)

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ワタシがカラオケが嫌いになったのはいつからだろう!?40代後半になったころからだろうか!?それまではカラオケのお誘いがあれば、歌っていたけど、今は行きたいない、歌いたくない。あの電子音、キンキンした音、人の(下手な)歌は聞きたくないし、歌っている間に、自分の歌を探すという失礼なこともしたくないっ!!!だってワタシが「人間カラオケ」だから歌詞を覚えているので、歌いたければギターがあれば、その場で歌えるから行く意味がないのだっ!♪ (・∀・)

 

さてこの本。あらためて、人はなぜ歌うのだろう!?(・.・)

 

日本人はなぜこんなにカラオケが好きなのか!?人間は唯一の“歌う動物"であり、歌うことは生の回復であると考察する言語哲学の第一人者であり、かつ熱烈なカラオケ道の実践者である著者が、カラオケの奥深さ、上達法などを、楽しくかつ真摯に語る。歌うことの好きな人、カラオケ愛好家におくる最高に楽しい一冊」そのエッセンスを紹介しよう。


・歌は酔いをよび、酔いは歌をさそう。面白いことに、酔って鼻歌が出る人は多くても、絵を描きはじめたり、粘土をこねたりする人はめったにいない唯一の“歌う動物”である人間の特性は、古今東西さまざまに形を変えながら継承されているのである。カラオケを卑俗なものと決めつけて目くじらを立てるよりも、この日常世界のお祭りを楽しんだほうがいい。歌う阿呆に聴く阿呆、同じ阿呆なら歌わにゃソン、ソン」というくらいのゆとりが欲しいような気がする。
 
「カラオケ七不思議」前奏・間奏の怪、消しこみの怪、編曲の怪(キー下げ)、キー変換の怪、相対音の怪、採点器の怪、カラオケ教室の怪。
 
人は鳥のように歌うのではないから世界に気づく大げさな言い方かもしれないが、カラオケを通して世界と人間が見えてくる。音楽は他のすべての芸術活動・スポーツと同じように、動物的本能から文化へと移行する源となっている。スイスの言語学者ソシュール音楽も舞踏も広い意味のコトバであり、これが動物と人間の境界を画する唯一のしるしだ」と考えた。
 
・一般に、私たちの実生活では無駄を省き最小限のコストで目的を達成するのが一番とされている。しかし、いわゆる無駄のなかにも大切な無駄がいくつかある。たとえば誰もが知っている小倉百人一首の歌にも、何と多くの美しい無駄が見出されることか。
 
【カラオケ対談 マイクを握ればエクスタシー 歌声はエロティシズム】井上陽水丸山圭三郎
 
・(陽水)日頃は、いわゆる音楽的な生活というのは全然やっていません。音楽を聴くことも、ギターを持つこともほとんどないですよ。テレビでも音楽番組は見ないし。自分の曲を聴くのは、商品として送り出す前の段階ですね。何か手落ちはないかな、という感じで。
 
先にメロディをつくることが多いですね。まず「なかなかこのメロディはいいな」って自分でその曲に好意を持って、それから詞を埋めていくことが多いんです。メロディも歌詞も、つくっているときは集中してるんですが、振り返ってみるとみんな偶然が重なってできあがったような感じがして。よくこんな曲ができたなって思いますよ
 
・作曲はやる気になればいくらでもできるけど、作詞は難しいですよ。言葉の場合は、いいとか悪いとかのしっかりした基準をみんながそれぞれ持ってまるからね。
 
本居宣長の説。歌(短歌)の本質とはなにか。人はひどく悲しいとき(あるいは深く心が動いたとき)、思わず「あー」と嘆声を挙げる。しかしこの嘆息が、自分の悲しみに追いつかないと感じるろき「あー」をさらに引き伸ばし、なおそれを“折り曲げて”みる。つまり「あ〜〜〜」とやる。この、首を長める(=詠める)こと、曲折すること、そのことでなんとか自分の悲しみに一つの表現を与えようとすること、まさしくそういうことのうちに「歌」の本質があると。
 
「カラオケ七つのタブー」「カラオケ七つすすめ」「鳥」(谷川俊太郎)「無駄だからこそ魅かれる」など。

 

いいなあ!ワタシにとって「歌はすべて!」「歌は人生そのもの!」だからなあ!説得力あるわー!オススメです。(・∀・)

 

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「著名人名づけ事典」(矢島裕紀彦)

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ワタシの兄の名は「秀敏」、弟は「敏広」、父は「三夫」と書いて「かずお」、母は「久美」 。ワタシは「輝(テル)」。父が「とっておきの名前を思いついた!一文字で「輝」。短くて、覚えやすくて、呼びやすい。海外でも通用する」というのが由来だ。

いまとなっては本当にいい名前をつけてもらったと思っているのだ。(・∀・)

 

さてこの本。「文豪、政財界人、幕末維新の志士から、スポーツ選手、芸能人まで、日本の著名人五百余人の命名を徹底調査した「名づけ事典」」。どのページから読んでもオモシロイ。そのエッセンスを紹介しよう。

 

振り返ってみれば、各人がひとつの氏名を持つことが当たり前でない時代もあった。民のすべてが現在のように名字と名前を用いるようになったのは、明治から後のことである。江戸時代には、平民は原則として名前を持たなかった。その後、芸名やペンネームといった特例を除けば、皆が生まれながらにひとつの名前だけを持ち、生涯、それを名乗り続けるのが当たり前のこととして浸透した。
 
・では、日本の親たちは、わが子にどんな名前を授けてきたのだろうか。その命名のうらにはどんな謂われや思いが隠されているのだろうか。また、その子はその後、どんな道を歩んだのか。
 
夏目漱石の長女は筆子。戸籍名は筆。この頃の風習で女子の名前には「子」をつけて呼び習わすことが多く、筆子と記されるのが一般的です。名づけの理由は、婦人の鏡子が悪筆であったことから、字が上手になるようにとの願いをこめたものだった。ところが鏡子以上の悪筆になってしまったという。
 
与謝野晶子与謝野鉄幹四男がアウギュスト、五女がエレンヌ。夫婦はこの四男が生まれる直前、フランスに遊学していた。パリで交流したフランス人彫刻家ロダンにちなんだ名とした。いささか大胆すぎる命名だったためか、アウギュストはのちに「昱(いく)」と改名している。エレンヌは他家に里子の出されたから、彼女もそこで新しい呼び名をつけられたかもしれない。
 
芥川龍之介は自分の親友たちの名前を基にして子供の名前を決めた作家もいる。ヒロシ、タカシ、ヤスシというそれぞれをおとを踏まえながら、いずれの名も、易しいのに陳腐でない、二文字の漢字を連ねたあとに「志」で結ぶという趣向の凝らしよう。比呂志、多加志、也寸志の名づけは、古典的物語に材を求めつつ、近代的かつ知的な視線でとらえ直し見事なオリジナル短編に再構成してみせた龍之介の作風にも通ずるものがある。
 
・俳優の佐田啓二は松竹の看板スターだった。本名は、中井寛一。子供は、長女を貴恵子、長男を貴一と名づけたのは、子供たちを貴い宝物のような存在と感じていたためか。あるいは、周囲から貴ばれる人間になるように、その成長を願ったものだったろうか。佐田啓二は自動車事故のため37歳で没した。長女は中井貴惠の名前で女優になり、長男の中井貴一も俳優として活躍。貴惠は自身の娘の名を絹子、琴子としている。
 
渡辺謙は新潟の生まれ。謙は本名で、越後の戦国武将・上杉謙信にちなんで命名。前婦人との間に一男一女がおり、名前は大(だい)、杏(あん)とした。自身がそうであるように、一字名としたわけだ。
 
・タレントで女優の中村メイコは、本名を五月(さつき)という。五月に生まれたからという理由で命名。芸名も英語で五月を意味するMayからつけられた。作曲家の夫・神津善行との間に三子をもうけた。十月生まれの長女の名は十月と書いて神無月でもあるから「かんな」、八月生まれの長女は八月(はづき)、長男は善之介とした。
 
明石家さんまは、大竹しのぶとの間に生まれた娘を、いまる(生きてるだけで丸儲け)、大竹しのぶには、前夫との間に息子の二千翔(にちか)がおり、いまる(一)、二千翔(二)、さんま(三)、しのぶ(四)と名前に関連した数字を連ねたいという希望もあったらしい。
 
・明治45年・大正元年(1912)の人気ランキング
男子 ①正一 ②清 ③正雄 ④正 ⑤茂 ⑥武雄 ⑦正治 ⑧三郎 ⑨正夫 ⑩一郎
女子 ①千代 ②ハル ③ハナ ④正子 ⑤文子 ⑥ヨシ ⑦千代子 ⑧キヨ ⑨静子 ⑩はる
 
・大正10年(1921)
男子 ①清 ②三郎 ③茂 ④勇 ⑤博 ⑥一郎 ⑦実 ⑧弘 ⑨正 ⑩正雄
女子 ①文子 ②千代子 ③清子 ④久子 ⑤芳子 ⑥静子 ⑦幸子 ⑧美代子 ⑨敏子 ⑩愛子
 
昭和8年(1933)
男子 ①清 ②実 ③弘 ④茂 ⑤勇 ⑥博 ⑦進 ⑧明 ⑨武 ⑩正
 
・昭和20年(1945)
男子 ①勝 ②勇 ③進 ④清 ⑤勝利 ⑥博 ⑦勲 ⑧弘 ⑨実 ⑩修
女子 ①和子 ②幸子 ③洋子 ④節子 ⑤弘子 ⑥美智子 ⑦勝子 ⑧信子 ⑨美代子 ⑩京子
 
昭和32年(1957)
女子 ①恵子 ②京子 ③洋子 ④幸子 ⑤和子 ⑥久美子 ⑦由美子 ⑧裕子 ⑨明美 ⑩美智子
 
昭和35年(1960)
男子 ①浩 ②浩一 ③誠 ④浩二 ⑤隆 ⑥修 ⑦徹 ⑧浩之 ⑨聡 ⑩博
 
・昭和55年(1980)
男子 ①大輔 ②誠 ③直樹 ④哲也 ⑤剛 ⑥学 ⑦大介 ⑧亮 ⑨健一 ⑩聡
 
・昭和64年・平成元年(1989)
男子 ①翔太 ②拓也 ③健太 ④翔 ⑤達也 ⑥雄太 ⑦翔平 ⑧大樹 ⑨亮 ⑩健太郎
女子 ①愛 ②彩 ③美穂 ④成美 ⑤沙織 ⑥麻衣 ⑦舞 ⑧愛美 ⑨瞳 ⑩彩香
 
・平成21年(2009)
 
男子 ①大翔 ②翔 ③瑛太、大和 ⑤蓮 ⑥悠真、陽斗 ⑧悠斗 ⑨颯真、颯太
女子 ①陽菜 ②美羽、美咲 ④美桜 ⑤結愛 ⑥さくら、結菜 ⑧彩乃 ⑨七海 ⑩ひなた、愛莉、杏奈、優奈

 

なーるほど。オモシロイわー!名づけの際の参考になるよね。オススメです。(・∀・)

 

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「カレンの台所」(滝沢カレン)

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 この前、テレビで滝沢カレンちゃんが料理をつくっていたときに、そのコトバの表現力に脱帽、感動したっ!!!「無邪気にこんちくしょうと混ぜてください」 「二の腕気にして触ってるくらいの力で、鶏肉をさらに最終刺激」など。まさに「想像の外側」


レシピとは思えないその詩的な文章は、時に食材目線にまでおよび、 1つの料理ができあがるまでの食材たちの物語に、 実際に作らなくても引き込まれてしまうこと間違いなし」そのエッセンスを紹介しよう。

 

【鶏の唐揚げ】
 
まず、透明とまではいかないがスーパーではよく見かけるしもらうビニール袋を二重にします(豪快な方はジップロックなど)。そこに冷たい何も知らない鶏肉を入れたあげます。
 
やれやれとボッタリくつろぐ鶏肉に、上からいくつかかけ流していきます。まずリーダーとして先に流れるのは、お醤油を全員に気づかれるくらいの量、お酒も全員気づく量、乾燥切った粒に見える鶏ガラスープの素を、こんな量で味するか?との程度にふります。
 
そして匂いが取り柄なにんにくすりおろしかチューブ、生姜すりおろしかチューブを、鶏肉ひとつにアクセサリーをつけるくらいの気持ちでつけてあげてください。あとはごま油をご褒美あげるくらいにします。最後に気前よく塩胡椒して鶏肉への刺激は終わります。
 

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170度にいきましたら、パサパサ鶏肉をおにぎりを一握りの気持ちで「いってこい」の後押しで油へ。すぐさま何かしたらの反応を見せたら。あ、楽しくやってるな、と見過ごしてあげてください。
 
・簡単なサバの味噌煮は、私たちが国家を歌うくらい素早くできてしまいます。
 
・最初は玉ねぎとの戦いで、あんだけ丸々と成長したというに見るも耐えられない形にしていきます。子どもの頃に糸を通して遊んだビーズくらいにしてください。粉々にすると、向こうは対抗しているのかでギリギリまで目つぶしスプレー出してきますので、気合いお願いします。
 
レシピの食材が「登場人物」って書いてあるのがスゴイ!ドラマとストーリーになっているんだね。オモシロイ!超オススメです!(・∀・)

 

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「きまぐれロボット」(星新一)

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懐かしいなあ〜〜!今でもハッキリ覚えている。13歳のときの読んだ本だ。44年前。はじめての星新一。この本でクラス中で星新一ブームが起こったのだ! このあと、ワタシは筒井康隆に走ることになるっ!

 

「お金持ちのエヌ氏は、博士が最も優秀と自慢するロボットを買入れた。オールマイティのロボットだが、時々あばれたり逃げたりする。ひどいロボットを買わされたと怒ったエヌ氏は博士に文句を言ったが……。ショート・ショートでは第一級の作者が綴る、大人と子供のための童話。表題作他35編を収録」

 

「新発明のマクラ」(寝言で英語)
「試作品」(強盗に地下室に閉じ込められて…)
「薬のききめ」(忘れたことを思い出す薬。思い出したことは……)
「悪魔」(金貨をほしがった男)
「災難」(予知するネズミ)
「九官鳥作戦」(ダイヤ泥棒)
「きまぐれロボット」(毎日のように故障したり狂ったり)
「博士とロボット」(文明社会する博士)
「夜の事件」(遊園地の女性ロボット)
「地球のみなさん」(文明の星からきた男がクスリで…)
「おみやげ」(宇宙船の設計図を埋めたら…)
「目薬」(悪い人を見分ける作用)
「リオン」(ブドウとメロンでブロン)
「盗んだ書類」(悪いことを目覚めさせるクスリ)
「なぞのロボット」(あとをつけるロボット)
「へんな薬」(風邪ひきになる薬)
「スピード時代」(成長をはやめる薬)などなど。

今、読んでも実にオモシロイ。普遍的なSFとファンタジーショートショート星新一、しばらく再読しよう。超オススメです。(・∀・)

 

 

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